永瀬さん「部落解放は人間解放」

 2009年10月27日〜28日、『同和問題』に取り組む宗教教団連帯会議の皆さんの、第24回「狭山」現地調査研修会が開かれました。27日、富士見集会所で曹洞宗作成の狭山事件のビデオを視聴後、日本パプテスト連盟の永瀬正臣さんから「私にとっての狭山事件」の講演がありました。永瀬さんは埼玉県在住で、「県南・石川一雄さんを支援する会」でがんばって下さっています。これまで教師として、また日本パプテスト連盟部落問題特別委員会初代委員長、日本キリスト協議会部落差別問題委員会の委員長を長くされ、部落問題解決にむけてその足跡はまさに差別との格闘の歴史といえます。2009年4月に刊行した「同宗連」人権啓発資料B『狭山事件ー「見えない手錠」をはずすまで』の作成委員会委員長も務められました。今年80歳だそうですが、永瀬さんの部落解放、狭山差別裁判許さない!との思いは、少年のように純粋でひたむき、その迫力は鬼気迫るものがあります。闘病中なので、一時間立ったままでお話されることを心配していましたが、その思いの強さが伝わり、皆さん最後まで真剣に耳を傾けてられていました。私もはじめて伺うお話にあっという間の一時間でした。永瀬さんが書かれている冊子の一文を紹介します。「人には、それぞれ部落問題に目覚める“出会い”がある。その“出会い”によって、人間にとって何がもっとも大切なものであるかを教えられた人、人間の真実の美しさが何であるかに気づかされた人、心の底から人間としての喜びを味わうことのできた人、そして、部落差別をなくすことが、偽らざる実感として自分自身の解放と一体化することのできた人、そのような人々は数知れなく存在している。“部落解放は人間解放である”この単純な命題が含む無限に豊かな内容を私たちは是非とも明らかにしてゆきたいと思う。」
 お話の中で「差別に向かって怒ることは徹底的に怒って躊躇することではない」「差別される側の人と共感を持って立つこと」「被差別者の側に立ち徹底して闘う事」「狭山に関わるのは部落差別をなくすための運動であり、人間解放の闘いだから」と話されました。
 お話を伺いながら、力が湧いてきました。
 鹿児島、北海道など全国各地から、会場に入りきれないくらい来て下さった大勢の人の熱気に、狭山が燃えました。
 翌28日は、例年通り現調でした。私たちはこの日、裁判所前で情宣行動があるため、朝6時過ぎに出かけました。3回目の情宣でしたが、今回も永瀬さんが早くから裁判所前に来て下さっていました。