2団体の現調

 2010年9月12日、福岡県田川地協議会・香春町青年部の皆さんが、狭山現調に来てくださいました。11日〜12日群馬県で部落解放全国青年集会が開かれ、その帰りに狭山現調をして下さったのです。「せっかく近くまで来たので」と言ってくださった皆さんにとても感激しました。3時ごろには狭山に着くと伺っていたのですが、なかなか来ないので心配していました。「現地を回っていて来るのが遅くなりました」と流れる汗を拭いながら午後4時半ごろ現地事務所に着かれました。香春町は識字運動の発祥の地といわれています。教育を奪われ、獄中で文字を取り戻した石川にとって、九州から始まった識字運動の火が全国に広がっていることを獄中で知り、大きな喜びを感じたといいます。そして今、青年部の人が、狭山事件に関心を持ち、狭山を訪れてくれることは私たちの喜びです。


 2010年9月22日、部落解放群馬県民共闘会議の皆さんが、今年も7時ごろに家を出られ、バス2台で第29回狭山現地調査に来てくださいました。この3年ほど現調にきてくださった時はいつも雨でした。一昨年は台風接近中で、小雨の中の現調でしたが、今年は猛暑の現調となりました。午前中は中央公民館で学習交流会。石川は「やっと三者協議が開かれ、狭山が動いた。事実調べが行われれば私の無実は明らかになる。裁判所が証拠開示勧告した証拠の開示を検察庁は拒んでいる。証拠開示勧告に応じない。私は47年間無実の罪で苦しんでいる。このことを多くの人に伝えてほしい。裁判所に『事実調べ』検察庁に『証拠開示』の要請葉書を出していただきたい」と訴えました。

    
 現調を終えてホッと一息  現地事務所でゴーヤ採りを


 厚生労働省の文書偽造事件で、村木厚子さんに無罪判決が出されましたが、今また検察のでっち上げが、大きく取り上げられています。検察OBがテレビ等で「前代未聞」などと話していますが、それを聞くたびに、えん罪を闘っているものとして腹立たしく思います。密室での長期・長時間の取り調べ、大きな権力を持ったものが、税金で沢山の証拠を集め、無実を明らかにしそうな証拠は隠したり、改ざんする。有罪に出来そうな、自分たちの都合のいい物だけを裁判に出す体質は今回に限ったことではありません。司法の信頼は大きく揺らいでいます。このようなことを起こさないためにも、取り調べの全面可視化や、証拠の開示が必要なのです。・・・・・・しかし・・・その証拠を改ざんされたら、どうしようもありません・・・・・

 これまでどれほど多くの人がえん罪被害者になり、苦しみ続けてきたことでしょう。えん罪が明らかになっても警察・検察そして裁判官は罰せられることがありませんでした。この事件を契機に、えん罪を防ぐためにも「取り調べの全面可視化」「証拠の開示」「証拠リストの開示」等、司法がもっと民主化・透明化されることを望みます。