大きくなったレモン

 2012年12月6〜7日、真宗大谷派仙台教務所(宮城・福島・岩手の各県)から現調に来てくださいました。仙台教区では毎年狭山学習会を持って頂いています。皆さんとの再会を楽しみにしていました。 6日は富士見集会所で、DVD「狭山事件の真相」(テレビ朝日・2011年6月放映)と「みえない手錠をはずすまで」(映画予告編・現在撮影続行中 監督・金聖雄)を視聴。石川が皆さんに山場に来た狭山裁判について「証拠開示を求める声を裁判所や、検察庁に届けて頂きたい」と支援のお願いをしました。

 夜、懇親会の中で、3・11大震災で、なにもかも津波に流されたとおっしゃるKさんのお話を伺いました。「それでも前を向いて歩く。仮設住宅に入っているが、地域の人が同じところに入れたことがよかった。助け合い、励ましあい、以前より交流は深まっている」と穏やかに話されました。でもここまで来られたその年月、ご苦労を思わずにはいられませんでした。この日お会いできることを楽しみにしていた福島県のAさんからは「行けなくなって残念です」とメールを頂いていました。原発事故後の福島は今もさまざまにそこに住む人に大きな負担と苦しみをもたらしています。彼女から「自分のことでいっぱいいっぱいで何もできない私を許してください」と書かれているメールに、何もできていない私自身を苦しく思います。

 

 何年か前、彼女が送ってくれた「レモン」の木、今年は一杯実をつけました。実の先がつんととんがり、とてもかわいい姿をしているのです。現調に来られる彼女に見てもらいたくて、レモンを採らずにいたので、だいぶ黄色くなったレモン、写真にとって彼女にメールで送ろうと思っています。
  7日は現調でした。9時から2時間余り現地を歩かれ、現地事務所で「カモイ」を見ていただきました。12時ごろ帰路に着かれましたが、夜5時過ぎ大きな地震がありました。福島、宮城、岩手など、現調に来て頂いた皆さんは無事帰られたようですが、新幹線も止まった、原発は事故の連絡はない・・・・・等のニュースが流れました。仙台教務所から現調に来て頂いたその日の地震、今もなお収束されていない福島原発事故、そして故郷に帰れない人、仮設で暮らす人・・・ただ人々が安心して、幸せな生活ができるようにとの思いをなお一層強くしました。