連合・部落解放中央共闘会議 共催 「狭山事件の現地調査・学習会」

 2018年4月13日、連合・部落解放中央共闘会議、自治労青年部の現調・学習会があった。北海道から九州まで60人位が参加された。
富士見集会所での学習会で、主催者を代表して山本和代・日本労働組合総連合会 副事務局より「連合がこれまで狭山闘争と連帯して取り組んできたのは、事実誤認、えん罪というだけでなく、根本に部落差別があるから。狭山事件の背景に差別意識がある。就職差別等、連合としてこれらをなくす取り組みも重要。参加された一人が10人に訴えれば多くの人が知る、考えるきっかけになる。それぞれの場所で多くの人に知らせて頂きたい」とあいさつ。

   
連合 山本副事務局長  部落解放中央共闘会 議則松事務局長 

 1964年生まれという、部落解放中央共闘会議 則松佳子事務局長から「私が生まれた前年に狭山事件が起きた。私の人生と一緒に歩いてきたとの思いがある。地元大分県で11歳の時小学校で狭山事件を学んだ。中学3年間も同和教育の中で、石川さんの事を学んだ。教員になって狭山事件のおかしさを感じてきた。結婚差別で苦しんでいる青年がいた。『百聞は一見にしかず』フィールドワークをすると真実が一番わかる。石川さんや、被差別部落の人たちが受けてきた不合理が体感できるのではないか。石川さんの冤罪を一日も早く晴らすことは、同和問題にしっかり向き合って解決することにつながる。ともにがんばろう」と話された。

   
片岡中央執行副委員長  部落解放同盟埼玉県連 小野寺書記長 

 部落解放同盟中央本部 片岡明幸中央執行副委員長(埼玉県連委員長)から「被差別部落に対する予断と偏見から石川さんが犯人にされた。第3次再審になって証拠開示が進み、それによって科学的な鑑定がされ、展望が拓けた闘いになっている」と参加者に更なる支援のお願いをした。
 石川は「皆さん方の声が司法を動かす。裁判官は法律は詳しいが、科学的な鑑定等の専門家ではない。鑑定人の尋問や、裁判所による鑑定を行ってほしいと願っている、その声を届けて頂きたい。55年前、強いられたとはいえウソの『自白』したのは事実。その事で今も自分を叱責しながら闘い続けている。全国から来て頂いた皆さんの力で司法を動かせて頂きたい」と訴えた。

   

 その後、テレビ朝日で放映した「狭山事件の真相」のDVD視聴。2グループに分かれての現調。
最後に富士見集会所で、高橋定・中央共闘事務局次長から閉会の挨拶があり解散。今回はほとんどの人が初めての参加で、このこともうれしい事だった。皆さんありがとうございました。

 現調が終わったのは17時過ぎで、それからすぐポレポレ東中野に行った。
ポレポレ東中野でロードショウの映画「獄友」との連動企画として冤罪音楽プロジェクト イノセンスのライブ、2回目が「space&cafe ポレポレ坐」で19時からあった。たくさんのアーティストの圧倒的な迫力、音楽に魅せられた。詳しくはフェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」に。
獄友の上映予定は5月中旬までとなっています。ぜひ多くの人が観て下さいますように。