日本キリスト教団神奈川教区

 2018年10月8日、日本キリスト教団神奈川教区から現調に。2014年7月12日、横浜の六角橋教会で狭山学習会を持って頂いたが、その時来て下さった人たちが「『現場』とされたところを実際に歩き、一日も早く無罪となるよう支援をしたい」と、多くの人が来て下さった。午前は、狭山市中央公民館で学習会。午後から現調。自己紹介の中で、25年前に現調に来て下さった方や、中学生の時、狭山事件を知り、30年以上前に現調をし、日比谷野外音楽堂で開かれている狭山集会で、石川さんとともにあったという方も。午後から雨がパラパラ降って現調を心配したが、すぐに止み、ホッとする。「犯行現場」とされているところを歩き、現地事務所に帰ってきた皆さんから「ありえない。石川さんの無実を確信した。裁判官も現地にきて見てほしい。これからも応援しています」との言葉は、何よりも大きな力だ。

第37回「狭山現地調査」 部落解放群馬県民共闘会議

 2018年10月10日部落解放群馬県民共闘会議から第37回目の現調に。暑い一日だった。午前富士見集会所で学習会。午後から現調。部落解放共闘会議・塩谷議長(写真左)から「群馬県の共闘会議は石川さんを支援するために結成された。55年を節目にと闘って来た。今、弁護団が下山、福江鑑定等を出して前進。原点である現地を見て歩き、自信と確信を持って一日も早い再審開始がされるよう全力で闘う」と挨拶。部落解放同盟群馬県連・平井書記長から「私は事件発生当時、東京の青梅に住んでいたので、すぐに狭山にきて部落差別が根底にある冤罪事件と確信した。その後群馬に帰り、解放同盟支部を結成し、毎年のように支部からバスで現調に来た。裁判を公正・公平にやってほしい。44年前の10月31日、寺尾判決があった。県連として、10・31の前段、23日狭山ビラ情宣行動をする。勝つまではたじろがない。勝利に向けて闘う」と力強い挨拶を頂いた。午後から現調の案内をされる部落解放同盟安田さんから「皆さんの『証拠開示を』の声に押され、検察が事件発生から47年目に出してきた証拠、50年目、53年目に出してきた証拠によって、弁護団は、2016年8月、12月、2018年1月、7月、8月に科学的、客観的な新証拠を裁判所に提出した。寺尾有罪判決の大黒柱(万年筆、脅迫状、自白)だけでなく、全ての根底が崩れた。寺尾判決は間違っていたと確信を持って多くの人に伝えて頂きたい」と分かりやすく説明された。
 44年前の10月31日、東京高裁・寺尾裁判長が無期懲役の有罪判決を下した日が來る。10月4日東京・荒川の狭山集会で「寺尾裁判長には生きていてほしかった。これらの無実を明らかにする証拠をどの様な気持ちで聞くだろう」と話した石川の無念、慟哭が聴こえる。