東葛住民の会 狭山事件現地学習会  2019年6月30日

 30日の天気予報は土砂降り。来られるのだろか。現調に来てもフィールドワークができるのだろうか。やきもきは続く。
6月29日、住民の会・代表の神林さんより電話。「明日は、10時から現調の予定ですが、土砂降りになれば、現調は中止して、富士見集会所での学習会としたい。DVD視聴と、石川さんのお話、埼玉住民の会の「県南・石川一雄さんを支援する会」から古河さんが来て下さるので、古河さんのお話を伺い、交流会としたい」とのこと。私たちも心配していたので、柔軟な対応にホッとする。

   
 
 弁当箱持ち、自転車のハンドル代わりの
ステッキを持ち雑木林まで歩くという実験を

 30日、朝パラパラと小雨。このまま持ってくれればいいな~と思っていた。10時、富士見集会所に現調の皆さんが到着。お天気が悪いので3人が来られなくなったとのことだ。小雨なので決行。現調途中から雨も止む。よかった~。12時現地事務所に着いた。
「東葛住民の会」の皆さんは、これまでずっと、自分たちでそれぞれの場所(出会い地点とされている所や、殺害したとされている雑木林跡地等)で担当を決めて説明するという形で現調をされているが、今回は古河さんの案内で回られた。弁当箱をもっている人がいた。「石川さんは5月1日、弁当箱をもって家を出たが、(『自白』には弁当箱が消えている)弁当箱をもって、自転車に乗った16歳の高校生を止めて、自転車を押しながら、雑木林まで歩いた、となっている。当時とほとんど変わらない雑木林に行くまでの700メートルの農道には、当時畑仕事をしていた人たちが何組かいた。自転車を押しながら、二人で雑木林まで歩くとの実験がしたかったと、自転車代わりにステッキを両手で持ち、弁当箱を脇に抱えて、石川の「自白」に沿って歩いたRさんと高校生役の女性。事件は56年前の事、若い男女が歩いているだけでも目立つと思うが、目撃したという人はいない。

   

富士見集会所で、高校生役をされた女性から「私は16歳の高校生と思いながら歩きましたが、見も知らない男の人に『ついて来い』と言われて雑木林のほうに黙ってついていくはずはないと確信した。絶対にありえない」と話された。そうだ、私も35年位前、初めて現調をしたときに思ったのはこのことだった。裁判官も検察、警察も女は、男に「ついて来い」と言われれば黙ってついていくと思っているのだ。裁判官、検察、警察の中に女性がいれば「そんなことありえへん、おかいし」と思ったかもしれない、と石川無実を確信したのだ。

 
美弥さんが書いて下さった
絵に寄せ書き 


古河さんから、狭山の闘いで、最重要なこの時期、7月に総会を開き、8月9月10月には最大の闘いを組むとの報告がされた。
16時過ぎに終了したが、何とかお天気に恵まれた。
雨に濡れたアジサイの花がいっぱいの現調だった。
皆さんありがとうございました。

 家に帰ると新潟の野田さん、滋賀の高坂さんから署名が届いていた。野田さんは先日(6月27日)署名を送ってくださったばかり。お手紙には「知り合いから署名を送ってくれた」と30筆の署名。高坂さんからは、「滋賀のNさんに署名用紙を送って頂いた」と書かれ25筆の署名。野田さんはあちこちに署名用紙をお送りしてお願いしてくださっている、高坂さんはわざわざ署名用紙をNさんに送ってもらって集めて頂いた。その気持ちがうれしく、皆さんの闘いが狭山勝利への道につながると、大いに力を頂いた。