連合・部落解放中央共闘会議共催の狭山現調   

 
 山根木・日本労働組合総連合会・副事務局長と

 2023年6月9日の現調は、台風3号の北上と、大雨警報が出る中行われた。
午前中は雨が降り続いたが午後の現地調査からは晴天。ホッとする。
九州は大分、四国は、徳島と全国から参加して下さった皆さんに、心から感謝。

13時、開会の挨拶で、日本労働組合総連合会・山根木晴久副事務局長から「現調をすれば石川さんが犯人でない事が明らかにわかる。事件発生から60年、周りの景色は変わっているが、当時の事を想像しながら歩いてほしい。狭山事件は部落問題が深くかかわっている。今も、本人の能力、知識に関係ない、本籍地や、親の職業など調べられるという就職差別がある。差別のない、人権が尊重される職場、社会を作っていこう。石川さんの見えない手錠をはずし、何としても再審開始をさせるためしっかり頑張っていきたい」と挨拶があった。

 一雄は前日の6月8日「43185歩」歩いた事を紹介し、また労働組合の皆さん方に多くの署名を頂いた事に感謝しながら、「現在、目と耳以外は元気で闘いを続けている。100歳まで生きる」と支援を訴えた。以前はウォーキングは自分の健康維持のために歩いていたが、今は自分の健康を確認するために歩いているという一雄。


 6月7日は皆さんから頂いた署名を高裁に提出。

 6月8日は55回目の三者協議の日だった。


段差のない公園を、雑念を振り切るようにただひたすら歩き続けたのだろう。歩くのが苦しくなると「こんなことで根をあげてたら、裁判に勝てないぞ。根性なしめ。」と自分自身を叱咤激励しながら歩き続けるという。ウォーキングから帰るとぐったりして横になる。なんでそこまでするのか、と思いながら、それでも黙って見守るしかない。

 14時30分から2グループに分かれて現調をした。

私自身が労働組合運動の中で部落解放運動に出会い、狭山に出会った。
全国から、労働組合運動や、狭山を闘う人たちが狭山に来て下さることは、特にうれしい。
狭山闘争の大きな山場に力を頂いた。