3団体の現調

 東京清掃労働組合 清掃・人権交流会から27回目の現調 2023年10月15日

天気予報はずっと雨。やっぱり15日は朝から☂
ずっと欠かすことなく現調を続けて下さっている皆さん。今年で27回目の現調だ。
30人近い人たちが毎年来てくださる。毎年続けて来て下さっている人、2~3年ぶりだという人、今回初めての現調の人、うれしかったのは、お連れ合いさんと一緒に来て下さった人がいたことだ。そういえば昨年はご家族で来て下さった方も。このようなことがとてもうれしい。
今年も参加された皆さんから寄せ書きを頂いた。参加された方から「石川さんがお元気そうでうれしい」と言ってくださった。そうなのだ。一雄は支援者皆さん方に一杯元気を頂くのだ。

   

午前中、集会所で学習会の後、午後から2グループに分かれての現調。あれだけ降り続いていた雨が現調に出かけるころには止んだ。良かったぁ (*^▽^*)

 PARC自由学校「鎌田慧・ルポルタージュの現場から」「狭山事件を考える」

   

 10月14日、PARC(アジア太平洋資料センター)の皆さん、30人位が現調に来て下さった。13時から集会所で事前説明、14時からフィールドワーク、16時から集会所で、皆さんと交流した。鎌田慧さんと、久しぶりにお会いした。
鎌田さんと一雄は同級生。だから鎌田さんはいつも自分の生きてきた人生と一雄を重ねる。「私が仕事をし、結婚し、子どもを育てていた頃、石川さんは無実でありながら32年間獄に閉じ込められていた。何とか無罪をと思い、『市民の会』を作った。大江健三郎さんや大野晋さんも支援してくれていた。それぞれの専門家が明確に無実を明らかにしている。石川さんは学校に行っていない。文字を書けない人が脅迫状を書くという発想がない。文字を奪われた人に対する文字を獲得した人の差別・偏見と部落差別がある。石川さんの『無実を無罪に』」と話された。一雄は「私は刑務所の中で、努力、努力で文字を覚えた。」と答えた。
 鎌田さんはいつも温かい。私は鎌田さんの大ファンだ。鎌田さんの笑顔に出会うと心がほっこりする。皆さんありがとうございました。

 「狭山事件の真相に学ぶ:部落差別の現状と差別撤廃のとりくみを学ぶ」福岡から

 2023年10月13日、福岡から上記目的で学校の先生方13人が現調にきてくださった。
12月には現調に来られた報告もされるという。うれしい出会いもあった。昨年11月、鳥取で部落解放全国研究集会が開かれたが、その時狭山分科会に来て下さった方2人が来てくださったのだ。「昨年11月鳥取でお会いし、今回狭山に来られてうれしい」と話してくださった。私たちもとてもうれしかった。
「石川さんが子どもたちに伝えたい事は?」と聞かれて「子どもたちには一生懸命勉強をしてほしい。私の家は貧乏であったのでほとんど学校に行けなかった。明日食べることにこと欠いていた。ご飯を炊くには薪がいる。毎日薪拾いがノルマだった。小学校5年で年季奉公に行き、18歳まで帰ってこなかった。24歳になってもほとんど字を書けなかった。両親も全く読み書きが出来なかった。社会に出たらなかなか勉強は出来ない。一生懸命勉強をしてほしい、私は元気だと伝えてほしい。社会に出てから一番に取ったのは車の免許証。初めて免状を取った。あの時はうれしかった。」と話した。また「裁判闘争は今山場。皆さんのご支援が狭山を動かす。力を貸してほしい」と支援のお願いをした。

   

また、「私の母は、T・幸子です。母からよろしくとの事でした」と話されたTさん。Tさんのお父さんにもずいぶんお世話になった。長い闘いの中で多くの出会いを頂いた。
支援者の皆さんの闘いや温かい心を頂きながら、それでも裁判はなかなか動かない。

 現調の案内をしてくださったYさん「狭山の大きな世論を巻き起こして頂きたい」と話された。
2009年、東京高裁・門野裁判長は定年退官前に「証拠開示勧告」を出した。
大野裁判長は12月に定年退官する。最後に裁判官として、一人の人間として正義を示してほしい。
鑑定人尋問を行い、狭山の真実を明らかにしてほしい。