近況   2021年12月22日

(2004年12月19日、仮出獄10年 狭山再審勝利!団結餅つき大会で詠む)

 12月16日、部落解放同盟・埼玉県連・『解放新聞』の新春インタビューがあった。
埼玉県連・小野寺書記長の「2021年を振り返って」「2022年の抱負」等の取材だった。
2022年の抱負は、何としても鑑定人尋問・証人調べを勝ち取り、再審開始への大きなステップにする事だ。
埼玉県連は、狭山事件発生の地元県連であり、これまで大きな支援を頂いてきた。10月29日の狭山市民集会にも沢山の人が駆けつけてくださった。
 12月7日、ホームページに「私が一番好きな写真」を載せた。これは2004年12月19日、埼玉県連主催の「石川一雄さん仮出獄10年!狭山再審勝利!団結餅つき大会」の時の写真だ。その時のホームページを見ると、「習い始めたギターで『悲しい酒』を、またハーモニカで『差別裁判打ち砕こう』を独演した」と書いてあった。ギターはまだ習い始めたばかり、ハーモニカは真宗大谷派の相良晴美さんから頂いたばかりだった。ホームページには「上手・下手は関係なく、皆さんの歌や、手拍子に助けられながら、とても楽しそうに演奏している石川に大きな拍手を頂いた」とある。本当に楽しそうな表情だった。
彼は、若い頃(逮捕前)ギターをひきたかったが、お金が無くてギターが買えなかったそうだ。2004年、念願のギターを買い、保護司に紹介されてギター教室に通いだした。ギター教室は日曜日にあった。当時、日曜日は現調や集会等が多く、月4回ほどあった教室にほとんど通えず、結局辞めてしまった。写真はギターを少しひくことが出来、楽しかった頃だった。

   

また、2008年、埼玉県連・片岡委員長と国連(スイス・ジュネーブ)に行った。無実と、検察の証拠隠しの不正義を訴えた。緊張と期待に胸がふくらみ、一番の思い出でもある。


国連で「アイムイノセント (私は無実です)」
と訴える
 

 12月 「東住吉事件冤罪被害者」の青木恵子さんからお手紙と「必勝ダルマ・勝ちを運ぶコウペンちゃん」を頂いた。お手紙には「~長い長い闘いですが、もうすぐ暗いトンネルを抜けて無罪のゴールが目の前に現れます。~『必勝ダルマ・ コウペンちゃん』を届けます。この『必勝ダルマ』に願いを込めて『勝つ、勝つ』と言ってください。~寒くなって来ますのでお身体大切に。 青木恵子(一部抜粋)」と書かれていた。彼女の気持ちが胸に響いた。
彼女に礼状を出すと、12月20日、彼女から電話があった。「石川さんの事は高校生の時知ったんですよ。高校3年間、電車で矢田駅を通るんですが、電車の中からグランドが見えるんです。そこに『石川さんを救え』と書かれた大きな看板があり、インパクトがあった。私は、『石川さんを救えって?石川さんが誘拐でもされたのかな?』と思っていた。自分がえん罪事件に巻き込まれて『あれは冤罪事件だったんだ』と理解した。あの時自分がもっと関心をもっていたら,冤罪に巻き込まれなかったかもしれない。闘っているときは苦しい年月だったけれど、今は全ての事を許せる気もしている。裁判官が正義感のある人だった。裁判官も説得したら変わることもある。絶対に諦めないで訴え続けることだ」と話された。

 12月、埼玉・加須のAさんからメールと写真が送られてきた。「12月11日、今日は加須のスタンディングでした。~参加者は12人。今日はメンバーを紹介します。~皆さん、さまざまな病気と闘いながら本当に頑張って下さいます。~(一部抜粋)」
2月から始まった加須のスタンディングも11回目になった。

 まもなく2022年

2022年を希望の年に!