近況   2022年1月27日

 1月26日、「墨田解放共闘で押上スカイツリー前で狭山スタンディングに取り組んだ」とのメールを頂いた。
「年末には少し落ち着いたかに見えた新型コロナですが、今、一万人を超えるコロナ感染者。厳しい状況ですが、何とか今年こそ狭山再審の年にしたいと、1月24日墨田解放共闘で押上スカイツリー前スタンディングを取り組みました。感染防止のためあらかじめ録音したテープで狭山再審開始を訴えるとともに、映像でも一雄さん・早智子さんの訴えを映し出しました。~最近えん罪事件に関心を持ったという女性は、狭山事件については初めて知ったと熱心に話を聴いて高裁宛のハガキ3枚を持って行ってくれました。毎月の狭山デーを通して「えん罪・狭山」と出会いハガキ行動に加わってくれる方、忙しくてもスタンディングに参加してくれる方。墨田女性部識字教室の開催の度、毎回の高裁への要請ハガキ書き等、行動する事、積み重ねる事を大切に今年も進んで行こうと確認し合っています。kyouko(一部抜粋)」

 彼女と出会ったのは、私が狭山に来た25年位前。親しく話をするようになったのは、出会って10年くらい経った頃だろうか。2006年5月、東京高裁に第3次再審請求をし、2009年9月から三者協議が開かれた。三者協議を前に、高裁前でアピール行動を始めたのは2009年10月14日から。アピール行動が始まって毎回のように東京都連女性部の皆さんが「高裁に近い私たちが共に闘う」と高裁前に来てくださるようになった。
その中心に彼女がいた。

「冤罪・狭山事件」のファイルを調べてみると、10月14日から12月までは毎週1回程度、8時30分から10時迄と、12時から13時迄の一日2回、高裁前でアピール行動を行っていた。すごいエネルギーだ。

2009年11月からは、毎回千葉県のKさんが参加されている。同宗連のTさんの姿が懐かしい。東京の女性部の皆さんもこの頃から毎回参加されている。
12月1日は足利事件で犯人とされ、17年半の拘禁生活を強いられ、やっと無実が明らかになり、釈放されて半年の菅家さんが初めて高裁前アピールに来てくださった。
12月15日には、氷見事件で犯人とされ、真犯人が現れて無罪になった柳原さんも駆けつけてくださっていた。

権力を圧倒するような闘いの中で、2009年12月16日、2回目の三者協議で、東京高裁・門野裁判長は検察に「証拠開示勧告」を出した。

当時のホームページを見ると「これまで頑なに証拠開示を拒んできた検察に『不正義は許されない』ということが満天下に示された大きな一歩だ。事件発生から46年、これまで検察庁に証拠開示を求め続けてきた。今やっと真実が解明されようとする扉の前にいる。暗闇に一筋の光が見えてきた」と書いてあった。

このような闘いがあり、狭山は大きく動いてきた
しかし、検察の抵抗で、その後長い時間が過ぎた
それでも闘いは休むことなく続いている
「真実を明らかにしてほしい」
「裁判を開いてほしい」
 「再審開始を掴み取りたい」