近況 生まれて初めての免状「運転免許証」 2022年11月25日
2022年11月24日は第52回目の三者協議だった。
弁護団が請求した11人の鑑定人尋問や、万年筆のインクの鑑定について、検察、裁判所がどのような態度で臨むのか、緊張して見守っていた。
一雄は最近一週間に3~4回ウォーキングをしているが、24日は「44635歩」 歩き過ぎだが、いろんな思いを抱えながらひたすら歩いたのだろう。
11月23日は、各地で23デーが取り組まれている。
1985年11月23日に一雄の父「富造さん」が亡くなって37年。その前年の84年、富造さんは最高裁に行き、無実を訴えた。倒れるまで息子の無実を訴え続けたお父さん。
一週間ほど前、一雄が「今回が最後と思うので、11月23日にはお墓参りをしてほしい」と言った。これまでで初めてのことだった。「エッ」と聞き返すと、「来年には自分が手を合わせ、報告できる」と言う一雄の言葉に「そうだね」とうなずきながら「きっとそうなる」と胸に刻んだ。お墓から帰ると一雄は「父も喜んでいるだろう」と「ぽつん」。
11月22日、東京の葉山さんから署名が。
山梨のメグさんから署名と干し柿が届く。お手紙に「近所のお米屋さんから今年も干し柿を頂きました。署名も持ってきてくれました。」とあった。一雄は毎日「おいしい」と食べている。
岐阜の玲子さんから自家製の大根や、ニンジン、里いも、キウイ、ユズ、新米等々・・・・・「おいしい納豆を食べてください」とカンパも。皆さんに感謝しかない。
11月21日、今年75歳になった私は、「運転免許認知症機能検査」の試験日だった。75歳以上のドライバーが受けなければならない試験だ。一雄は1994年12月仮出獄した翌年の1995年に、一番に挑戦、獲得したのが運転免許証だった。一雄が「免状」というものを生まれて初めて手にしたのが「運転免許証」だったのだ。思い入れのある免状だ。しかし、この10年余り、大好きな運転をしていない。「万が一事故を起こしたら、裁判に影響する、支援者に迷惑をかける」と自分を厳しく律してきた。あんなに車の運転が好きなのに、運転をしないと決めた。それでも、免許証の書換えは続けていた。来年1月は更新月だ。しかし、今回は「更新しない」と言う。一雄にとって生まれて初めての免状。10年以上も運転を我慢してきたことや、一生懸命免状を取ってうれしかったことを思うと、免状を返すという一雄の気持ちに・・・・切ないし、悔しい。
買い物に行くにも、集会に行くにも、車が必需品。何としても認知症機能検査に合格しなければならない。試験日前日「運転免許認知症機能検査合格ドリル」を買って勉強した。でも全然覚えられない。21日、試験日、記憶力テスト、何時間も勉強したのに、あまりできなかった "(-""-)"が、なんとか合格した。ホッ