2022年もあとわずか。
振り返ると激動の1年だったように思う。

3月には全国水平社創立100年の記念集会が京都で開かれた。
苦闘と歓喜の「闘いの100年」の歴史だ。
9月頃から段々に現地調査が再開された。
三者協議は4回開かれた。

一番大きかったのは8月29日、弁護団が東京高裁に事実取り調べ請求書の提出と、万年筆・インクについて裁判所による鑑定を請求したことだ。
確定判決の時には検察が証拠を隠していて、裁判所も弁護団も知ることができなかった事実が、「証拠を開示せよ」の闘いによって、徐々に証拠開示を勝ち取っていった。開示された証拠を基に専門家が鑑定し、明らかになった真実を裁判所に提出した。
その後、11人の鑑定人尋問や、万年筆インクに付いて鑑定を行ってほしいという署名活動が始まった。10月28日の狭山市民集会迄には目標としていた10万筆の署名が集まった。短期間で10万筆を集めて頂いた闘いに大きな力を頂いた。現在最終的には2023年3月迄、この署名活動が続く。
多くの人の思いと闘いが司法を動かす力だ。そして、私たちも大きな力を頂いた。

裁判所が事実取り調べをするかどうか、今裁判所の正義が求められている。

 12月28日 三重県名張市の保育所(Hさん)から署名28筆が届いた。お手紙には「~職員からの署名をお送りします。~今日名張市は雪が積もりました。~一部抜粋」 と書かれていた。5~6年前、Hさんが現地調査に来て下さった時、現地事務所のスダチの実の付いた枝を折って彼女に差し上げたところ、その枝を持ち帰った彼女が挿し木にし、大事に育ててくれたそうだ。3年ほど前のお手紙には、『スダチの木が少し大きくなりました』とのお手紙を頂き、驚いた事を覚えている。今もスダチの木が元気に育っているそうだ。(*^▽^*)

 26日、山梨のメグさんから18筆の署名が。お手紙に「~一日も早く普通の日が来ますように!署名は入船の事務局の方に出そうと思いましたが、ささやかでも頑張っています、と言う声を届けたかった。お返事はいりませんから。~一部抜粋」と書かれていた。うれしかった。ひまわりのように温かく、優しい彼女の心が届く。

徳島のCHINAMIさんから速達で54筆の署名が届く。体調がすぐれない中、多くの人に署名用紙を送って下さった彼女。

狭山は温かい多くの人たちの闘いに支えられてきた。

 27日、広島の「狭山差別裁判を考える福山市民の会」のTさんからメールと写真が届いた。「~小雪ちらつく寒い一日でした。12名で情宣を行いました。ポケットからチラシ入りのティシュを受け取って頂き、署名、ハガキを書いて頂きました。例年にない大雪になり、寒さ厳しい日々が続き、政治の寒風が吹き荒れていますが、勝利を目指し、心の熱を燃やしたいと思います。まさに『人の世に熱あれ』です。来年は不当逮捕60年、大きな前進を目指しがんばりましょう。~(一部抜粋)」

 24日、東京・墨田の京子さんからたくさんのクリスマスプレゼントが。いつも励まし、元気を届けてくれる京子さん。

 12月23日は全国各地で大雪のニュース。熊本も、新潟も、徳島も。

このような中でも全国で狭山23デーが闘われている。

石川は厳しい寒さを振り切るように歩いた。
全国の皆さんと共に勝利目指して。
   「42121歩」

2023年が皆さんにとってよき年でありますように

狭山の事実取り調べを勝ち取り、再審開始・無罪獲得への大きなステップの年に!