今日は一雄の84歳の誕生日。
2019年墨田の狭山集会:フェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」より |
何はともあれ、元気に今年も誕生日を迎えられたことに感謝。
今日は、今は、二度とない時間。一日、一日を大切に、これからもともに精いっぱいの闘いを続けたい。
一雄は子どもの頃はケーキを食べられる環境になかった。共に暮らし始めて27年になったが、2~3年前まで、誕生日のお祝いはしたことがなかった。変わったのはこの2~3年。
1月14日のフェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」にもあるように3~4年前の墨田での狭山集会に誕生日を祝ってくれて、大きなケーキがでた。うれしそうに、おいしそうに食べる一雄の表情は今も思い出す。今年も小さなケーキを買った。
結婚をするとき、狭山の闘いと同時に、これまで適わなかったいっぱいおいしいものを食べて、いっぱい楽しい思い出を作りたい、と願っていたが、糖尿病であることで、食事療法、運動療法をがんこに厳しく続けている彼の生き方が変わることはなかった。
この2~3年少しずついろんなものを食べ始めた。
千葉のKさんから「お誕生日おめでとうごいます」のメッセージと共にすてきな花束が届いた。
まもなく53回目の三者協議がある。
昨年8月、東京高裁に11人の鑑定人尋問や、万年筆インクについての鑑定を行うよう事実取り調べの請求をした。検察は2月末までに意見書を提出すると応えたそうだが、それらに対して東京高裁がどのように判断するのか。ひとえに東京高裁の正義にかかっている。
9月から始まった鑑定人尋問を求める緊急署名が、1月初旬までに25万筆を超えた。
この声、世論に裁判所はどのように応えるのか。真摯にむきあってほしい。
84歳になった一雄は元気で闘いの日々を送っているが、人の命、明日どうなるかわからない。60年の無実の叫び。今年こそ。