2023年3月12日、福岡の解放子ども会から現調

 12日、福岡空港を7時30分の飛行機に乗り、11時過ぎに狭山市駅に着いた解放子ども会(中学3年生)の皆さん。集会所で学習会の後現調に。
お天気も良く、ホッとする。3時半ごろ、現地事務所に到着。一雄の挨拶の後、中学生一人ひとりから質問があった。一雄は丁寧に答えていた。子ども会の現調は、いつも一雄にとってうれしい出来事だ。被差別部落で生まれ、差別の結果、家が貧乏であまり教育を受けられなかった一雄にとって、多くの事を学んでいる子どもたちと出会えることは希望なのだ。
小学生の子どもたちから、たくさんのメッセージを頂いた。
表紙に「石川兄ちゃん一緒にがんばろう!」とあった。胸がじんとした。

   

 11日は、浦和地裁で「死刑判決」が出されて59年目の日。無念と怒りの日だ。
集会で一雄は「冤罪が晴れるまで不屈の精神で闘い抜く。生きて元気な間に無罪を勝ち取りたい。私は元気。100歳まで生きる」と決意を述べ、更なる支援のお願いをした。
 加須のKさんが一雄の好きな「フキ味噌」を。ジャスティスさん「文旦ジャム」、東京のGさん「手作り味噌」を。皆さんの心がいっぱいのプレゼントを頂いた。
滋賀のヨッチャンが来てくれたのもうれしかった。

 3月8日、新しい保護司さんとの面談。仮出獄29年目で5人目の保護司さんだ。

 3月7日、熊本のYさんからトマトを頂いた。一雄は毎日、納豆、トマト、カリカリ梅、モズク、野菜(レタス、キューり、大根千切り、タマネギ千切り)等が中心だが、一雄の健康の秘訣は食事と運動(ジョギングや、室内での運動)にあると思う。

 7日、滋賀のヨッチャンから「狭山再審を求める市民の会・しが」からの署名63筆と、Oさんから5筆、合計68筆の署名が送られてきた。
情宣行動に参加してくださった方。また署名をしてくださった方たち、そして個人がコツコツと集めて下さった署名。
一人ひとりの行動が集まって大きな力になる。
今回ほどそれを感じたことはなかった。

最近よく思い出すことがある。
2014年12月に亡くなられた千葉県のSさん。2011 年ごろから高裁前アピール行動に来てくださっていたが、いつの間にか常連さんになっていた。2014年ごろから杖をついてこられた。その杖が一本から2本になり、2014年の夏ごろからは杖を付いていても、高裁の塀にもたれかかりながらの情宣行動だった。「石川さんの完全無罪判決を勝ち取るまでは私の命を落とすわけにはいきません」と話していた。私が「無理しないで」と言うと「無理しないと来られません」と答えた。
2014年12月に亡くなられたと翌年1月にハガキが届いた。「無罪獲得、これだけは譲れない私の闘いです」と話されていたSさん。
多くの人の狭山への強い思いがある。闘いがある。

 3月4日、一雄は木の剪定をした。脚立に登るのは危ないので電動の高枝を切れるのこぎりを買った。

   

      
現地事務所のサクラが今満開だ
   今年もたくさんのサクランボが生るだろう
        狭山の春も近きと信じ