60年目の5月1日

 事件発生から60年目の5月1日、埼玉の「県南・石川一雄さんを支援する会」が狭山市駅で、午前9時40分頃から11時まで情宣行動が行われた。
千葉住民の会のKさんも駆けつけてくださった。
頂いた署名は20筆。駅に急ぐ人が立ち止まり、署名をし、話し込む姿が多くみられた。
その後、皆さんは現調をされた。

 午後からは中央本部のYさん・Fさんと近くの集会所でインタビューや打ち合わせの後、現地調査に。
3時半過ぎからポツポツと雨が降ってきた。60年前のその日のように。
何時もは写真を撮るのだが、この日、カメラは持っていたが写真が撮れなかった。

 夕方、大阪のBinさんから「今日(5月1日)の朝日新聞の夕刊・『素粒子』に狭山が載っているよ」とのメールが。

朝日新聞 夕刊 素粒子 (2023年5月1日)  ストーンリバーより 
 

196351日、狭山事件が起きて60年。

現地は様変わりし、関係者の多くはいなくなった。

その意味では、事件は風化を免れまい。

しかし、事件の真相は闇に包まれたままだ。

当局が作り上げたストーリーは虚構そのもの。

それを成り立たせたものは部落差別。

官民総がかりの冤罪。

これが狭山事件。

60年を経て真実は引き出されるのか?

その成否は今を生きる者にかかっている。

そう、部落差別と向き合わんとする者たちに。

私も末席に連なりたい。

今日、思いを新たにする。