温かい心に包まれて (2023年5月~6月)

 毎日、たくさんのお手紙や、はがき等を頂く。ハガキは「くまもと『狭山事件』を考える住民の会」が作成した「石川一雄さんへの激励と連帯のメッセージ」のハガキだ。北海道から九州まで、殆ど全国各地から毎日のように届く。メッセージには自分の思いを書いて下さっている。多くの人の思いが伝わってくる文面に心が弾む思いがする。

 徳島のNさんから、今回も、徳島新聞に掲載された「狭山の記事」をきれいに切り抜き、ファイルに綴じて送ってくださった。彼女は、私が徳島で働いていたころの上司だった。私が仕事を辞めてもう26年以上になる。彼女も定年退職されている。それでも、変わらず毎回徳島のニュースを届けてくださっている。

 
 MANAMIさんちの桑の実

 5月から6月にかけて、多くの方から、プレゼントが届いた。
6月5日には兵庫のMANAMIさんから、いつものように、トマト、ニンニク、タマネギ、枝豆、ちりめん山椒等々の他に「家に生っていた『桑の実』」が入っていた。お手紙に「一雄さんは黒川さんの本の中に『桑の実が好き』とあったので送ります。桑は活性酸素を分解するらしく身体にいいそうです」と書かれていた。黒川さんの「被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件」の本の中に「ドドメ(桑の実)が好きで子どもの頃よく食べた」事が書かれていたので送ってくださったのだ。

     

4日、埼玉のSさん、家に生っていたあんずでジャムを。Aさん・おいしいフルーツトマトを。5月末には山梨のメグさんからいっぱいのサクランボが。体調がすぐれない彼女の優しさが身に染みる。
5月19日~24日と忙しい毎日が続いた。少し疲れていた私の電話の声を聞いた青森のノブさん。最愛の夫が亡くなられてまだ2か月。その悲しみの中でも、レトルト食品や、すぐに食べられるパン、缶詰、チーズ、飲み物等、私が買い物に行かなくていいようにと送ってくださった。
東京の京子さん、加代さん。埼玉のAさんからの様々なプレゼント。近くに住まわれているYさんからは署名6筆と珍しいミカン?。愛知の石井さんからソバ、うどん、たくさんの切手が。埼玉・越谷のしず江さんからはたくさんのカンパが。
 紙面に書きつくせない温かい気持ち・お手紙に、胸がいっぱいになる。
事件発生から60年。「石川さん、もう少しです。元気でいてください。」の思いが届く。

    「動くぞ狭山!動かせ狭山!」