近況    2023年12月5日~7日  現調とインタビュー

2023年12月7日、和歌山市学級支援推進教員の皆さん26人が狭山現調に来て下さった。
一雄は子どもたちや、学校の先生方が現調に来てくださるととても元気になる。
自分が学校にほとんど行けなかったこと、そのため文字が書けなかったこと、その結果として狭山事件の犯人にされてしまったとの思いがある。
13時から集会所で交流学習会をしたが、予定の時間をオーバーして、なぜ自分が犯人にされてしまったか、東京拘置所で無実を信じた看守さんに文字を教えてもらったこと、文字を知って、多くの事を学んだこと、心が豊かになったこと、東京拘置所で2年あまり、短歌を教えてもらった「死刑囚」のこと、等々話した。「私は間もなく85歳、元気だが、何としてもこの3次で勝利したい。皆さんのお力添えを」と支援を訴えた。熱心に話を聞いて下さった皆さん方。60年の狭山の闘いはまだ続く。一雄の闘志も燃えていた。

12月5日~6日、徳島新聞・K記者のインタビュー
5日、公民館でインタビュー。6日は朝、一人で現調をされてから9時に現地事務所へ。ちょうど1年前にも狭山で2泊して、1日目インタビューの後、中央本部のYさんの案内で現調、2日目は一人で現地を廻ったそうで、記者としての事件への真摯な向き合い方や、人に対するまなざしの温かさを感じたものだった。「現調をしたのが1年前だったので、迷うかもと思ったのですが、迷わなかったです。」と話されたK記者。どのような記事になるか楽しみだ。
 毎年2月、徳島で2日間にわたり「部落解放徳島地方研究集会」が開かれている。私たちも毎年、全体集会、狭山分科会で狭山の訴えを続けてきた。1日目の全体集会が終わると、夕方17時半から以前私が所属していた「国保労組」の狭山学習会に呼ばれていた。慌ただしいが充実した一日だった。共に労働組合運動や、狭山を闘った仲間たちとの出会いは楽しく、「阿波弁」でいっぱい話してきた。
 2024年に開かれる「部落解放徳島地方研究集会」は結婚してはじめて「不参加」とした。K記者から「皆さんへのメッセージを」と求められたとき、寂しかったなぁ!ふるさとは温かい。ふるさとは懐かしい。

 埼玉・越谷の住民の会、千葉・住民の会、東京のGさんから署名を送って頂いた。「大野裁判長の退官が迫り、私たちの声が大野裁判長に届かなかったことを反省する。新しい裁判長には速やかに鑑定人尋問と、インク鑑定実験の実施を行うよう求めていく。当たり前のことが、当たり前に行われない今の社会、何とかしなければ」と、3人のお手紙には書かれていた。

 12月4日、加須のAさんからフルーツトマトが届いた。トマトは毎日欠かさず食べている。たくさんの人たちからの「元気でいて下さい」の声が聞こえる。