第95回メーデー中央大会 は、4月27日、代々木公園で開かれた。
出かけるときは小雨。会場に着く頃は雨もやみ、ホッとする。

   

原宿駅を降りて、ボトボトと歩いていたら、「おはよう」の声に振り向くと部落解放同盟東京都連・品川支部のAさん。
颯爽と歩いてきた。「ゆっくり行きますからお先にどうぞ」と言うと「じゃあね」とみるみる離されていった。たぶん、彼女は私と同じ年齢だと思う。この差(-"-)。
10時前に会場に着くと「狭山事件の再審を求める市民の会」のブースはもう開いていた。
多くの人に出会った。署名もたくさん頂いた。

   

わざわざ狭山ブースまで会いに来てくれたのは、徳島で同じ職場で、一緒に労働組合活動をしていたUさん。今は自治労本部の専従として活躍されている。
署名をしてもらっていると、「日教組の組合員です。狭山事件は、組合でも学校でも学習しました。石川さんはお元気ですか?」「NHKのテレビを見ました」「まだ狭山してるんですか?」と様々な反応が。立憲民主党の泉健太代表も狭山ブースに立ち寄ってくれ、署名も。うれしかったなぁ。

61年も前の事件、若い人の多くは狭山事件を知らないようだった。この間も一雄は獄中で無実の罪で32年、仮出獄で30年の今も、冤罪を晴らすために85歳の体に鞭打って闘っている。

戦争や冤罪を無くし
人権を守り平和で誰もが安心して
暮らせる社会を目指している
労働者の祭典・メーデー
歯がゆい思いと
それでも、それでもとの思いが交錯しながら
ひたすら署名のお願いをする

慟 哭

一週間ほど前、一雄が「今回は5・23のメッセージは書けない」とぽつんと言った。
このようなことを言ったのは初めてだったので、驚いて「なぜ」と聞くと、「10年近く、新年メッセージ、5・23、10・31メッセージに『今年こそ、今度こそ』『最大限のご支援を』と書き続け、お願いし続けてきた。結果としてそれはかなわず、皆さんを裏切る形になっている。今回は書けない」という。

一雄の苦悩や、悲しみに触れた

「苦しくとも書かなくちゃ」と言ったが

一雄の慟哭が私の慟哭となった。