近況 2025年2月1日
2月の短歌に書きましたが、一雄が昨年末、20時30分ごろ救急車で病院に入院しました。
熱は41度あり、本当に心配しましたが、点滴、酸素吸入等の処置で,熱も39度に下がり、インフルエンザ、コロナも陰性ということでした。
遅い時間だったにも関わらず、画像検査や、血液検査等の検査もしていただきました。
診断は、肺炎で、2週間~4週間の入院で、発熱、呼吸困難があり、抗生剤の点滴、誤嚥の可能性もあるため、状態が安定するまで絶食で点滴治療を行い、糖尿病もあるため、治療も行う、ということでした。年末、年始を徳島で迎えようと、徳島に行って、すぐの出来事でした。
そのころ、徳島はインフルエンザ、コロナが蔓延しているということで、面会もままならず、毎日が不安と心配でした。入院し、3日目くらいに看護師さんにスマホを預けました。4日目に電話がかかってきました。「看護師さんに、水を飲みたいというと、まるでカタクリみたいにドロッとしていて飲めないし、食事も出ない」と言う一雄の言葉を聞き、少し安心しました。
5日目に看護師さんから電話があり、「『退院したい』と言って聞かない。今退院したら死んでしまいますよ、と言っても『死んでもいいから退院する』と言っているので病院に来て説得してくれ」ということでした。本当なら、面会謝絶なのですが、看護師さんもよほど困ったのでしょう。病院に飛んでいきました。彼に「今退院したら死んでしまうよ。それでもいいの?」というと「いや、今はまだ死ねない」と納得したのですが、また、翌日「退院したい」と酸素吸入を外し、点滴も外そうとしたようです。7日目に医師から電話があり「石川さんが退院したいと言っている。病院にいると、今は、寝たきりの状態にせざるを得ない、病院の中を歩いていて転んで骨折をしても困るし、インフルエンザにかかっても困る。あれだけ退院したがっているのだから、退院したほうが本人にとっていいのでないか」と話された。不安はあったが、じっと寝たきりでいるより退院したほうがいいかもと思い、8日目に退院した。
病院では5日目ごろから食事は、お粥や細かく刻んだものが出されていたので、生活上の注意点を教えて頂きながら、退院。退院してもほとんど寝たきりで、しんどい日々のようだったが、退院して4~5日ごろから「おなかがすいた」と食欲が少し戻ってきた。おかゆから、少し柔らかめのご飯にするとおいしそうに食べた。退院して一週間後、予約していた病院でいろいろな検査をした。肺炎はだいぶ良くなっている。しかし、肺炎は再発する可能性がある。再発したら、また入院ということになってなかなか埼玉に帰れなくなるので十分気を付けるように」とのこと。
この日は1月14日。一雄の86歳の誕生日であり三者協議の日でもあった。3日後、東京から、本部のYさんとFさんが三者協議の報告や見舞い、今後のことなどの相談に徳島まで来てくださった。一雄が「狭山に帰る」と言うと「病状が安定するまでもう少し養生したほうがいいのではないか」と心配したが、「狭山に帰る」という一雄の気持ちが固く、「それなら介護タクシーで」ということになった。
23日、狭山に帰ってきた。
「今は死ねない」「何としても生きぬく」という一雄の一念が病に打ち勝った。
まだまだしばらくは養生が続くが、「まだ死ねない、何としても生き抜く」との想いがあリ、彼の闘いが続く。
60年以上無実を訴え、雪冤を晴らす闘いを続けている石川一雄。
仮出所して31年、持病がありながらも、入院したこともなく、これまで元気に闘い続けてきた。自分の健康管理をしながら、自信をもって生きてきた。しかし、この自信が揺らいできた一年だった。
支援してくださっている皆さんに早くご報告をと思いながら、1か月が過ぎた。
私自身に余裕がなかったこともあるが、皆さんにご心配をかけることもためらわれた。少し元気になってから報告をと思っていた。
狭山に帰ると、年賀状やたくさんのお手紙、お知らせが届いていたが3日ほど前にやっと目を通すことができた。まだお返事もだせていない。
福岡県・中間解放子ども会の皆さんから今年もたくさんの年賀状が届いていた。
福岡のOさんからお手紙と79筆の署名。
東京のGさんから85筆の署名。
1月25日、私たちが病院に行ってお会いできなかったが、現調に来てくださった奈良県連女性部の皆さんから中学校の皆さんからのメッセージと、三輪そうめんのお土産。
滋賀のYさんから愛媛のおいしいミカン。熊本の千世さんからおいしいトマト。
またたくさんのメールやお電話も頂いていた。
今日から2月。
一雄も順調に回復し、闘いの戦列に復帰できる日も近いと思っている。
今しばらくは静かに見守っていてほしい。
多くの人にお世話になり、またご迷惑もおかけした。
本当にありがとうございました。
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思いもかけず長い間留守にしていた。
昨年12月に送って頂いていた、胡蝶蘭、シクラメン、ツワブキの苗など、もう枯れてしまったのだろうと、あきらめていた。
シクラメン、ツワブキはしょんぼりしていたが、2~3日水やりを続けるとシャキと元気になった。胡蝶蘭は頂いたそのままだった。
生命力の強さに驚いた。皆さんが一雄を応援してくれている、そのように思えた。感謝!感謝!
肺炎で倒れし救急車で病院も 不死の吾元気に生還