日本基督教団のアピールと要請行動 

 2017年1月19日、第31回の高裁前アピールの初日。狭山の闘いが大きく動く予感のしたアピール行動日だった。
山が動く、風が吹く、高裁前で多くの人が感じたのではないだろうか。石川はいつも「後はない」との思いで命をかけたアピールを行う。気迫に満ちたアピールを、高裁前に来て下さった多くの人たちが支え、盛り上げて下さる。

   
「FRANCE24」の取材の中アピール  寒空の中多くの人の闘いが 

 この日も、「FRANCE24」のテレビ局の人が取材に来て下さった。朝、8時過ぎ、霞が関駅に着くと早やカメラが回っていた。前回も書いたが、11月21日、フランスの新聞「リベラシオン」で大きく狭山を取上げて下さったが、その人たちも来て撮影をされた。日本の司法のブラックボックスが世界に明らかにされるだろう。50年以上もの長きにわたり、検察手持ちの証拠の不開示、それを許す裁判所を驚きを持って、知ることになるだろう。
 埼玉、東京、神奈川、千葉、群馬、山梨から来て下さった自称「勝手連」の皆さんや宗教者の皆さん。8時半から始まった行動に「仕事があって9時までしかいられませんが、今日もケーキを作ってきました。署名も少しですが」と5筆の署名と手作りケーキを持って来て下った東京のYさん、東京清掃労組OBのOさん、Gさん、Gさんおいしいピクルスを。OBOGのTさんご夫妻、MASAKOさん、以前のように少しふっくらされて、すっかり元気になられたようでうれしい、山梨のTさんと友人のMさん、

 
 筵旗の登場

 Tさん、今回は筵旗を作って来て下さった。圧巻!筵旗から土埃が立ち上るように迫ってくる。「山梨のMISAさんから預かってきました」とお手紙と私たちへの素敵なマフラーとハンカチのプレゼント。お手紙には「病気療養中で母は映画『見えない手錠を外すまで』の上映会場に一緒に行く事はできませんでしたが、パンフレットを見せてあげました。殆どベットで過ごしている92歳の母は「石川さんは無実」「一日も早く再審が開かれるように」と言ってくれました。思えば子どもの頃から差別こそ、最も醜い恥ずべき行為だと繰り返し教えてくれたのがこの母でした。介護の日々ですが、この人の娘で良かったなあとつくづく思い返すことができる私は幸せです。さまざまな困難に打ちのめされそうになるとき、私は石川さんと早智子さんの愛と信頼に裏打ちされた不屈の人生を思い、勇気と励ましをもらっています。感謝の気持ちでいっぱいです。Tさんとの友情も『狭山』が繋いでくれました。今大切なかけがえのない友人です。どうかお体大切になさってください。なかなか東京に出向くことができませんが、一日も早く石川さんの再審無罪が勝ち取られますよう、心より願っています」(一部抜粋) 長い、温かい信念に満ちたお手紙でした。
 また1月13日、横浜の集会でお会いした(ずっと狭山を応援し続けて下さっていた)Sさん。私たちが会場に行くとき、横浜駅で桜木町行の電車に乗るとき迷ったことを知り、帰りは一緒に帰って下さったSさんご夫妻(狭山市在住)だが、19日、Sさんが高裁前に来て下さり、お連れ合いのMITUKOさんから預かってきたと、お手紙を頂いた。Sさんの短歌とともに。「日比谷に行くたびにお二人の姿を遠くから見ていました。しかし、13日は横浜からずっとご一緒でき、また再審への道に光が見えてきたと確信してる石川さんの意気込みは、電車の中でもずっと立っているお姿から感じられると同時に、絶えず、他人の視線にさらされるご夫妻のご苦労も感じられ、胸が痛みました。寒い日々どうぞどうぞお体大切になさって下さい」(一部抜粋)
 狭山から毎回来て下さっているKさん朝8時過ぎには来られていたが、9時半ごろ「用があるので」と帰られた。ご家族が入院されているとのこと、それでも第1回目のアピール行動に来て下さった。

   
日本基督教団・石橋議長「教団総会で満場一致で
狭山事件の再審開始を求める決議を決定」と
 
要請文を届ける 

 11時過ぎ、日本基督教団の皆さんがぞくぞくと来て下さった。第40回日本基督教団総会の中で、「狭山事件の即時再審開始を求める決議」を参加者の満場一致で可決して下さり、その決議文を持って高裁前に来て下さったのだ。日本基督教団・石橋秀夫議長を先頭に事務局長さんはじめ、多くの役員の方がその決議文を持って高裁に届ける前に、アピール行動に参加して下った。うれしかった。大きな力をいただいた。

 同宗連からもHさんはじめ多くの方が来て下さった。
 狭山の正義を求める闘いは広く深い。そのことを改めて実感した。
 10時過ぎから12時まで、滋賀のNさんから頂いた羊羹(酉年なので鳥の絵柄)、島根のOさんから頂いた和菓子、千葉のHさんから頂いたおかきで休憩。

   
アピール合間のしばしの休憩 話題はやはり「狭山」 石川 正義と書かれたボードを・スレイマンさん 
     
神奈川から 鶏(酉) ニワトリがきっと良い
ことを運んできてくれる
MISAさんからのプレゼント 

 午後からスレイマンさん、足利事件の菅家利和さんも来て下さった。70人くらいの人が来て下さっただろうか。
 労働組合、部落解放同盟、宗教者、労働組合を退職された方たち、たまたま高裁前を通りかかり狭山を知った人、フェイスブック等で高裁前アピール行動を知り、来て下さった人、市民・住民の会の人たち、毎回来て下さる人、来られるときに、来られる時間に来て下さる人、狭山の闘いは多くの人の正義と良心、善意と温かい心によって支えられ、大きなうねりになっている。

   「今度こそ」「今度こそ」


 高裁前アピール行動が終わり、皆さんに後片付けしをお願いして、急いで狭山に帰った。この日、3時から狭山で埼玉新聞の取材があった。石川が仮出獄してからは、埼玉新聞は真実を報道するとの姿勢を貫いて下さっている。地元の新聞だけにうれしい。 
 忙しい一日だったが充実した一日だった。さすがに石川は疲れたようだ。