高裁前アピール 2017年11月27日

 35次高裁前アピール初日は暖かい穏やかな一日だった。この日高裁前アピールデビューと言う人が4人。緑の党のYさん、Sさん、JP共済のKさん、「狭山事件の再審を実現しよう」フェイスブックでつながって来て下さったKさん。特筆すべきは、さいたまから教育に携わっていた人、現在も教師をされている方たちが大勢来て下さったことだ。教育現場で「石川一雄を出さない。石川一雄の闘いに学ぶ」と、厳しい環境の中にあってもぶれることなく力を尽くし、「狭山事件の事、狭山裁判の事、石川一雄さんの生き方を語り続けて来た」と語る先生たちとの出会いは大きな希望であり、力だ。先生方から「憲法76条に『すべての裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される』とあります。これは『裁判官の独立』を定めた項。裁判官はだれからも命令や政治的圧力を受けることなく、ただ良心に従い、憲法と法律にのっとって裁判を行うという大事な原則です。『良心に従い』とは、他の公務員には無いもの。『裁判官は良心に従い』と憲法に保障されている。結論ははっきりしている。一日も早くその一歩を踏み出して下さい」とのアピールに心震えた。

   
足利事件の菅家利和さん  緑の党から温かい笑顔いっぱいのお二人 

 各地から多くの人が。大阪、山梨、千葉、埼玉、東京、神奈川、宗教者、群馬、労働組合OB、足利事件・菅家利和さん。そして2世代から来て下さったのは群馬のKさんと東京のMOYUさん親子、東京のMさん親子。最近ずっとお二人で来て下さっている。Mさんのちょっとはにかむ笑顔がまぶしい。MOYUさんは35歳だそうだが、彼女が生まれる前の、40数年前から母親のKさんは支援を続けて下さっており、東京拘置所に何百回も面会に来て下さっていたそうだ。

   
沢山の署名を頂きました   

 最近よく来て下さるKさんは、荒川の集会に行くと、必ず駅までの送迎をしてくださり、その道すがら荒川の解放運動の闘いの歴史を話して下さる。緑の党のWさん、署名版をずっと持ち続け、沢山の署名を頂いた。「早智子さん今、富士見一丁目の人から署名を頂いたよ」と、とってもうれしそうに話して下さった」富士見一丁目は私たちの住んでいる地域だ。緑の党Sさんは「9時半までしかいられません」と、申し訳なさそうに話され、素敵な笑顔で「石川一雄さんは無実です。証拠開示、事実調べを求める署名にご協力をお願いします」と訴え続けて下さった。久しぶりのスレイマンさん、手作りの「JUSTICE ISHIKAWA-SAN」(石川さんに正義を!かな?)のボードを掲げて立ち続けて下さった。さいたまで市会議員をされている武井さんのアピール「こんなに長い間正義を求め闘い続けている石川さんの不屈の54年の闘いは誇りでもあり、屈辱でもある」いつもお忙しい中を必ず駆けつけて下さる武井さん。50人を超える人たちが熱い思いを高裁に結集し裁判官にぶつける。 

   
スレイマンさん「正義を」  いつもこの笑顔がここに

たまたま通りかかった根津公子さん、河原井純子さんとお逢い出来た。「君が代」の強制に徹底的に闘い続けて来たお二人。2016年に裁判に勝利(2007年の裁判については)したが、まだまだ闘いは続いている。子どもたちの未来を守りたい、平和や人権を守ると、最先頭に立って闘い続けて、苦しい事がいっぱいだったはずの彼女たちの笑顔は爽やかだ。ますます弾圧の強まる中で、彼女たちの闘いは闇を切り裂く闘いだ。

   
根津公子さんと  河原井純子さん手作りのお味噌と菓子の差し入れを  

 沢山の人たち、沢山の出来事、いつも応援メールを下さる大阪のHさん、Binさん。書きたいことはいっぱいあるが、私の拙いことばで書ききることはできない。
 高裁前アピール行動は石川にとって最前線の正に命をかけた闘いだ。緊張感、悔しさ、怒り、そして志ある裁判官への期待、高裁前に来て下さる人たちへの感謝、さまざまな気持ちをおりまぜて35回のアピール行動が続いてきた。
来春には大きな動きがあると確信している。検察が逃げられない鑑定が出されている。
さあ~  どうする。
人間は過ちを犯すこともある。それを正すためにも再審制度がある。
   
   

 狭山事件の発生、それにより被差別部落の石川一雄の逮捕によって、石川一雄やその家族に止まらず、被差別部落全体に大きな影を落とした。 しかし、そのことがまた差別に苦しむ人たちの差別に対する憤りや、社会正義を求める多くの人たちの連帯の力となって立ち上がり、また石川一雄の覚醒につながったように思う。私もその一人だ。しかし、事件発生から来年は55年。いいかげん正義が、真実が、通る世の中になってほしい。

 河原井さんが「MIKAさんが高裁前アピール行動の日程をいつも送って来てくれるんですよ」と話された。以前、神奈川のハンセン病回復者の石山さんからも伺っていた。「ネットでつながってない人たちはなかなか高裁前情宣行動の日程等知ることができない」と彼女が多くの人たちにお手紙を出し続けて下さっていることを知ったのはつい最近だ。また、群馬県での狭山情宣行動は闘いの節目、節目に続けられているそうだが、朝6時から8時までいくつかの駅で行われているということも、東京の人から伺った。

 大きく立ちはだかっている壁を突き崩そうと、全国各地で、多くの人たちがさまざまに狭山勝利を目指して闘いを続けている。
そうだ!じっと待っていては来ない。多くの人たちと連帯し、勝利をつかみ取りたい。

 アピール行動が終わって、羽田空港に人を迎えに行った。大きなクリスマスツリーが飾ってあった。もうそんな時期なんだな~