1月21日、「無実の石川一雄さんが訴える狭山事件再審学習会」が松戸市民劇場で開かれた。「狭山事件にとりくむ東葛住民の会」主催で、20年くらいになるそうだ。住民の会代表の神林さんから、今から7年位前だったろうか、ちょうどお仕事を退職されたとのことで、「高裁前アピール行動に行きたいのですが」と言って下さった。「ぜひ」とお願いしてから毎回欠かすことなく、高裁前アピール行動に来て下さっている。行動力と、狭山への熱い思い、闘いには、ただただ、感謝しかない。　毎年来て下さっているＨさんが1月6日に急逝され、気持ちは沈みがちだったが、昨年12月17日、彼女から送られてきた菓子と、彼女の写真と一緒に会場に向かった。

　会場には20年近く参加し続けて下さっている多くの方が。そして講談師神田香織さんのお弟子さんの本間織峰さん。埼玉や、東京からも駆けつけて下さった人たちも。本間織峰さんの講談は「学問のすすめ」。苦学して文字を取り戻し、多くの出会いを頂き、成長していく石川の闘いが、語られた。

歌を詠む	12月21日せっちゃんから頂いた ランの花と

　1月14日、79歳の誕生日だった石川にイタリア製の素敵なスカーフをプレゼントして下さった。実は石川はあまりスカーフはしない（ごめんなさい）。でもとても渋くて素敵なスカーフ、代わりに私が頂くことに（すみません）。会場参加者からの寄せ書きも頂いた。今年もまた現地事務所に飾っておこう。

1月22日　第35回目の三者協議、「勝手連による高裁前アピール」「記者会見」

　この日は朝9時から10時までと12時から13時まで、「狭山勝手連」が高裁前アピール行動をされると、「狭山事件の再審を実現しよう」のフェイスブックで知った。高裁前アピール行動に来て下さっている「勝手連」のメンバーが、主体的にアピール行動を計画された。この日は13時からピースボートのＫさんの取材、14時から弁護団会議、16時から三者協議、17時から司法記者クラブでの記者会見、15時30分から16時30分位まで、鎌田慧さんと、フランスのサブレさんとの会談と、予定がぎっしり。
9時過ぎ、マイク情宣、ビラまきを始める頃には雪がちらちら、天気予報では「雪は午後から」となっていたのに。段々に吹雪いてくる。それでも声を限りに訴える。マイクを持つ。石川も12時からのアピールに参加。吹雪の中を渾身の訴えを。ビラも「勝手連」が作っていた。「自分たちで準備してみて初めてその大変さがわかった」と話していたメンバー。この日、大阪、兵庫、千葉、埼玉、東京、神奈川、そしてフェイスブック応援団、清掃労組ＯＢ、宗教者、住民の会。
吹雪の中、最後まで闘い続けた。
16時からの三者協議の後、17時から記者会見があった。
その後新宿駅に着くと人であふれかえっていた。入場規制があり、やっと電車に乗れたと思ったら、途中停車がつづき、結局3時間近くかかって20時半過ぎ、狭山にたどり着いた。すぐにテレビをつけた。8時50分頃ＮＨＫで記者会見しているところが流れた。「有罪の根拠とされた脅迫状の筆跡は99.9％別人」との鑑定結果と、石川が「私は字が書けないので脅迫状は書けないと言ってきた。当然の結果だ。

Ｙさんから招き猫を

一日も早く再審開始、事実調べをしてもらえば、私の無実は明らかになる」との記者会見の内容が放送された。うれしかった～

　「狭山再審を求める市民の会・こうべ」から19筆、釜ヶ崎越冬闘争の中で頂いた署名、306筆　所沢のＹさんと千葉住民の会から署名54筆を頂いた。

　1月23日、沢山の人からメールや電話をいただいた。皆さんの大きな期待が感じられる。
石川はこの日、午前中病院に（糖尿病の定期診療）。午後から保護司さんの面談だったが、実は私が22日の疲れが出て、半日寝込んでいた。一部屋しかないので、保護司さんには面談を30日に延期して頂いた。

　1月24日、上智大学の留学生の皆さんとの学習会。前日狭山学習をして頂いたこともあって椅子が足りなくて、坐りこんで聞いて下さる学生さんも。質問もいっぱい頂いた。「何か私たちにできることは」と聞かれ、「皆さんの国に帰られたら、日本には被差別部落があり、差別を無くそうと闘っている人たちがいることや、冤罪で55年も苦しみ裁判のやり直しを訴えている人がいることを伝えてほしい。裁判所に公正な裁判を行わせる署名やハガキを出してほしい」とお願いをした。「署名用紙ありますか」と聞かれ、署名もして下さった。

1月25日　東京都立南葛飾高校・定時生の学生さんとの学習会
最後に皆さんからの感想文やメッセージを頂いた。81歳の学生さんから16歳くらいの学生さんまで。石川は「私も夜間中学校に行って皆さんのように机を並べて勉強をしたい」と話していた。早くそうなればと思う。

1月22日、記者会見筆跡は99.9％別人のものと	現地事務所の残雪1/26