2018年4月の狭山カレンダー

カレンダーは豊中「ストーンリバー」より転載させて頂きました

この2日~3日、部屋の片づけをしていた時、大事な資料がみつかりました
狭山事件 報道記事集です
10年ほど前、大阪の支援者が送って下さった膨大な資料です

1963年5月4日狭山事件が報道された時からの記事でした

5月4日「女子高校生誘拐される」「1日から不明」の大きな文字が躍っています
同じく4日「教訓なぜ生かせぬ」の見出しとともに「捜査陣はまた黒星をつけた」
「不手際な捜査陣に批判」と東京で起きた吉展ちゃん誘拐事件の報道がされています
5日には「犯人は顔見りか」との見出し
6日「有力容疑者浮かぶ」「近所の顔見知り」
7日には「Oさん自殺」の記事が
5月8日には、「誘拐事件 参院本会議でも取り上げ」「早期解決に努力」
「篠田公安委員長が表明」との談話も
5月23日朝日新聞、夕刊に有力容疑者を逮捕」との見出しとともに
手錠を掛けられ、腰縄をつけられた石川一雄の大きな写真と「さいたま県警刑事部長談話として「確信はある」との報道が
 同じく夕刊には「あきらめ顔の石川」と大きな見出し
24日には「ウソ発見器に反応」「じっくり裏付け」の見出しと、「石川否認し続け」の見出し
29日「石川再びウソ発見器」 
6月3日「石川の拘置延長」 
6月5日「石川の友人二人を逮捕」
6月12日「善枝さん殺しの石川」「今日にも処分決定」
6月14日「石川窃盗などで起訴」
その中で6月14日「通用せぬ別件逮捕」という記事も
6月18日「石川再逮捕」
6月23日別件逮捕から1ヵ月目には「石川 新事実を自供」との記事
6月24日「石川殺害を自供」と続きます

5月23日、別件で捕まったその日の夕刊に
有力容疑者として大きな顔写真入りで報道されたこの異常さ

これら見出しをみるだけでも国家権力、警察権力の横暴と焦りが見える
翌年に東京オリンピックを控え、吉展ちゃん事件の不手際もかさなり、警察の威信回復のため
「なにがなんでも犯人を」との焦りなのだろう

あれから55年
石川は今も無実を訴え真実解明の裁判が開かれる闘いを続けている