近  況

2019年5月27日、布川国賠勝訴判決

 5月27日、東京地裁で布川国賠訴訟が全面勝訴した。私も一番前の傍聴席にいたが、残念ながら、裁判長の言葉のほとんどが聞こえなかった(突発性難聴のため)が、国・県に賠償を求め、また検察が証拠を開示しなかったことに対し、違法と厳しく糾弾したことは理解できた。桜井さんのすがすがしい顔が全てを物語っていた。

   

「真実究明のため検察は証拠を開示する義務がある」との判決は、冤罪で苦しみ、長い裁判闘争を余儀なくされ、人生を奪いつくされるほどのえん罪犠牲者のみならず、その家族の苦しみや、闘いに、大きな光になるだろう。法務・検察幹部は「現在は重大事件などには証拠開示の制度があるが、布川事件が審理された当時はなかったので、今の基準でさかのぼって違法性を指摘するのはおかしい」と語ったという。司法に携わる人の言葉にただ唖然とする。嘘をついても、証拠をねつ造しても何の反省もなく居直っている。真実の追求は当然の責務であるにも関わらず、人間としての正義も恥もないのか。人間の命や尊厳をどう思っているのか。警察・検察はこのようなことをするのだと、多くの人が知ったことだろう。


 2019年5月27日、岩手県の和田さんからお手紙と署名30筆が届いた。真宗大谷派の方だ。長いお手紙には「署名、郵送ではありますが、心だけは届けたいと思います。

 
 中山さん、石川 趙博さんのトーク (写真大阪・佐々木さんより

先日寺の行事関係で2か所行きましたが、皆さんから書いて頂きました。自分の事のようにありがたく思いました。~略~お二人の願いが叶うことを念じます。お二人の心と共に歩みたいと思います」と書かれていた。これまで彼女から何度も署名を送って頂いている。20年ほど前jから、1年に一度真宗大谷派仙台教務所主催で狭山の学習会が開かれ、そこに来てくださっている和田さん、彼女の心に深く感謝したい。


中山千夏&石川一雄 講演会 2019年5月26日 大阪港区民センター

5月26日 「石川一雄、中山千夏講演会実行委員会」主催で上記講演会が開かれた。広い会場に多くの人が来てくださったそうだ。私は留守番をしていたが、滋賀のよっちゃんがリアルタイムで写真を送ってくれたり、報告をしてくださった。「一雄さんの話が始まったよ~」「みんなめっちゃ集中しているよ」「毎日連れ合いと喧嘩してるって言ってる」「夜間中学に行きたいって」「3人のトーク(中山千夏、パギヤん)が始まったよ」千夏さんが「兄弟姉妹が多く、家族に恵まれていますね」 一雄さん「そうかな~」 千夏さん「私は一人っ子」 一雄さん「わがままに育ったんですか」 ここにきて私は ( ;∀;)"(-""-)" これって偏見。そして「無事終了」のメールが。よっちゃんありがとうございました。石川一雄が克服しなければならない問題が女性差別問題。それが原因で家の中で話し合う事が多い。彼が仮出獄をしたとき、驚いたことの一つに「女性が堂々と人前でたばこを吸ってる」ことだったそうだ。男尊女卑の環境の中で育ち、24歳から56歳まで女性と無縁の獄で過ごした彼にとって、「女性は母ちゃんのようにおとなしい人が好き」「父ちゃんに叱られても絶対口答えしなかった」という母ちゃんは理想の女性だったようだ。掃除も洗濯も、ほとんどの事は彼がするが、それは体を動かすことが健康にいいし、私の掃除の仕方が気に入らないという理由が大きい。この20年、彼は裁判闘争と、女性問題に葛藤してきたのではないか。彼は努力家でもある。

 
 辻本さんから素敵な手作りのプレゼントを

 沢山の人からお土産を頂いた。奈良の辻本さん、大阪の金さん、村越さん、岸下さん等々・・・・皆さん ありがとうございました。


中山武敏先生出版記念会

 2019年5月22日、日本教育会館で、中山武敏弁護士の「人間に光あれ」出版記念会が開かれた。石川一雄も呼びかけ人の一人となった。中山弁護士が生涯をかけて戦われている狭山裁判に、石川も命のかぎり戦う決意と感謝の気持ちを述べた。