近 況 松戸で「狭山」上映会 朝日新聞12月7日に掲載
2019年12月8日 千葉県の松戸市民会館で「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」の上映会と、金聖雄監督のトークがあった。丁度予定が入っていなかったので、足を運んだ。6日~8日まで、会場2階ロビーで”狭山事件パネル展”が開催されていた。ロビーでは、たくさんの人がパネルを見ていた。会場には埼玉の久喜からジャスティスさんご夫妻や、千葉で住まわれている妹さんご夫妻が来てくださった。東京・荒川の加代さん。いつも来てくださっていたHさんが茨城から来てくださっているという事も初めて知った。
マタニティバッジをつけられた人がいた。声をかけると「朝日新聞の記事に今日、映画上映と金監督のトークがあると載っていたので来た」そうだ。「狭山事件はあまりよく知らないので、知りたいと思い、妻と来ました」と話して下さった彼に思わず「ありがとう」と手を握りしめた。体調がよくなく、映画だけを見て帰られたけれど、とてもうれしい出来事だった。
狭山事件にとりくむ東葛住民の会:神林代表 | 金聖雄監督のトーク |
住民の会の皆さんが、朝日新聞に記事の掲載を粘り強く、働きかけてくださり、12月7日、写真入りで大きく記事を載せてくださった。その記事を見て来てくださったお二人。それぞれの場で、多くの人がさまざまに狭山支援をしてくださっている。
久しぶりに「狭山みえない手錠をはずすまで」を見た。映画を撮り始めたころから10年近くになるだろうか。冒頭、石川が入間川河川敷でジョギングをしているシーンには、涙がこぼれた。ずっと見ていたシーンなのに・・・・・今石川はジョギングを止めている。ウォーキングにかえていたが1か月以上前に2回ほど転び怪我をしたので、ウォーキングも今休んでいる。またウォーキングを始めるそうだが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」彼がウォーキングを始めると4時間も5時間も歩き続ける。私が注意すると余計歩くので何も言わない・・・・・
5年前に亡くなった愛犬が出ていた。いろんなことがよみがえる。映画っていいなぁ~。 映画が完成したのが2013年。もう6年になるのだ。
映画の時間が長いので、金監督のお話は15分位だったが、また新しい企画に向かって進んでいる。楽しみだ。
最後に司会者が、ペンネーム大龍 光さんの詩を紹介された。とても胸打たれたので紹介したい。
不撓不屈の80歳
大瀧 光
石川一雄さんは
今、誰と闘っているのでしょうか
そうです、検察官、裁判官と闘っているのです
80歳の老人が、国家権力と一人で闘っているのです
国家権力対80歳の老人
これが狭山差別裁判の現実なのです
80歳の石川一雄さんは止めません
権力が良心を取り戻し
事実調べ、裁判のやり直し
無実を認め
無罪の判決を下すまで
闘いを止めません
80歳の老人と国家権力の闘い
いまは
パートナーの早智子さんと
二人で
勝てるでしょうか
勝てるはずないでしょう
あなたが、駆けつけてくれなければ
素手での闘いです
考えても、考えても
無謀と思わざるを得ない闘いです
相手は、何でも出来る国家権力なのです
それでも、それでも闘いつづけます
許せない差別との闘いだからです
私たちもつづきます・・・・・・・・
2020年1月14日、石川一雄さんは81歳