緊張も最高潮に達していた12月11日、41回目の三者協議は終わった。
検察は次の三者協議までにクロム入りのジェットブルーインクを探し、下山第2鑑定に反論する、と言ったそうだ。巨大な権力と、財力(税金)を使いながら、これまで探していたが見つからなかったという。国を挙げてというとオーバーかもしれないが、検察・警察の総力をかけて探したはずだ。もしかしたら、鑑定をしたが、下山鑑定を覆す鑑定結果が出ず、自分たちの都合の良い鑑定結果が出るまで、引き伸ばしているのではないだろうか。もしかしたら、後藤裁判長が6月に定年退官するので、それまで引き延ばしているのだろうか、とうがった見方をしてしまう。
石川は来年1月に81歳になる。石川に定年はない。ただひたすら、えん罪を晴らす戦いに走り続けるしかない。
これまで「私は無実。真実はきっと明らかになる。司法を信じる」との信念で走り続けてきた。支援者から走り続けるエネルギーを頂いてきた。ただ一筋の道、走り続ける事しかない石川にとって、この2~3年、無実を明らかにする科学的な鑑定が出され、「こんどこそ」の思いが強かったからこそ、この2年ほどの闘いは特に長く厳しかったようだ。
最近、ウォーキング中に2回転び、怪我をした。年齢を考えると最後の闘いになるだろう。
けっしてあきらめなかった56年の闘いが、今度こそ実る、今度こそ花開くと信じている。
フェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」を毎日見ている。そこに素敵な短歌が載っている。「狭山事件の再審を実現しよう 市民のつどいIn関西」主催で2020年2月24日、13時から、エル おおさかで狭山集会が開かれるが、それに合わせ、短歌、狭山Tシャツ、コンテストがあり、作品を応募をしているのだ。その短歌(一部?)が掲載されている。
12月13日、岐阜県の玲子さんからクリスマスプレゼントが届いた。クリスマスの飾りや、チョコレート、自宅で採れた新米、白菜、ネギ等・・・・温かい思いの詰まった箱いっぱい。2018年1月に亡くなられたせっちゃんを思い出した。私たちの母のような存在だった。
12月12日 福岡のかよこさんから「今夜は満月だよ」とのメールが。夜空を見上げた。
12月12日 差出人のない荷物が届いた。開けると除湿器が入っていた。誰が送ってくださったのだろう。12月10日、ホームページに「雨漏りがして、部屋がカビだらけ」と書いたのを思い出した。「きっとよっちゃんだ」と思い電話をした。「元気でいてほしい。音がうるさかったり、乾燥しすぎるようだったら使うのをやめてね」いつものよっちゃんだった。
12月10日、青森のノブさんから長いもが。「体にいいから」と。
いろんなことがあるけど、人のやさしさぬくもりがいっぱい。素敵な人たちに支えられている。
愛犬と毎日散歩しているが、今もつわぶきの花が凛と咲いている。