近 況  2019年12月24日     

 12月24日、今日はクリスマス イブ。といっても、石川と暮らし始めて22年、これまで特別なことをしたことはなかった。「千葉刑務所ではこの日仕事は休みで、ローストチキンとクリスマスケーキが全員に出た。受刑者は、1年に一回、骨付き鳥のモモ肉が食べられるので、とても楽しみにしていた。17時ぴったりに小さな窓から入れられてくる鶏肉を、みんな正座して今か今かと待っていたと思う。」と聞いたことがあった。思いついて、ケーキとローストビーフを買った。野菜、トマト等で盛り付けをした。石川は、ケーキは今年1月14日、80歳の誕生日の時、初めて食べた。2回目は6月20日、東京・墨田の狭山集会で、半年遅れの誕生日のお祝いにとケーキで、皆さんに祝って頂いた。今回で3回目のケーキだ。鳥のモモ肉も一口食べた。以前はかたくなに食べなかったが。寺尾判決が出た1974 年終り頃、糖尿病と診断され、それ以降、食事療法(と言っても獄中では1日2食という形)を始めたらしい。えん罪を晴らすために、長生きをするとの信念だった。 体をいたわりながら、それでも、おいしいと思えるものを少しでも食べてほしい。

 
 木のサンタクロース

鳥取、東京から「狭山のじい、ばあに」とクリスマスカードが届いた。しっかりした字で「元気に過ごしてください」と書かれていた。この間まであんなに小さかったのに…と思う。子どもの成長はうれしいものだ。


12月23日、保護司との面談
23日は全国各地で23デー(5月23日に不当逮捕された。抗議行動として、23日にビラ情宣活動や、狭山坐りこみなど、さまざまに戦われている)の取り組みがされている。私も徳島にいたころ、23日を基準に、毎月徳島駅頭でビラ情宣活動をしていた。それは今も続いている、ということは40年以上続けられているのだ。朝7時から夜7時まで12時間の坐りこみをしている熊本、福岡でも座りこみ行動は続けられている。雨が降っていないか、寒くはないか、思いはそちらに・・・・・


   

12月22日、神奈川の石山春平さん、絹子さんの結婚50周年を祝う会が開かれた。絹子さんが欠席されたので、春平さんは少し寂しそうだったが、石山さんたちを撮影されている人たちも来られていて、にぎやかで温かい会だった。ハンセン病回復者として、先頭に立って闘ってきた。人生の前半は苦難の連続だったが、パートナーの絹子さんと出会い、絹子さんの存在が私を強くした。今は幸せに満ちていると春平さん。料理もとびきりおいしかった。