上記歌は、2020年の年賀状に石川が詠んだ。
 今年も徳島で81歳の誕生日を迎えた。「今年の誕生日も徳島で」との石川の希望だ。

   

 徳島では気持ちがのびのびできるのかな~。今年もケーキで祝った。6月に定年退官がきまっている後藤裁判長に何としても鑑定人尋問をと強く願いながら、普通に誕生日を祝えた1月14日に感謝したい。

 昨年はウォーキング中に何度も転び怪我をして支援者皆さんにご心配をおかけしたが、最近は転ばなくなった。気をつけているのだろう。
 2020年1月2日、私たちは、徳島に帰ったが、1月6日が石川の免許証更新のための講習日だったので、4日に石川は狭山に帰った。75歳からは運転免許認知機能検査があり、昨年12月に合格していた。1月6日には高齢者講習があり、実際に運転をしなければならないので、実のところ心配をしていた。石川は車の運転が好きで、仮出獄のあと、一番に挑戦したのが、運転免許証の取得だった。24歳で別件逮捕された、それまで文字がほとんど書けなかった石川にとって、免許証の取得など、考えたこともなかったのではないか。56歳までの32年間、塀の中での生活を余儀なくされた石川は、字をかけ、読めるようになって、車の本の差し入れをよくしてもらったそうだ。仕事をするにも車の免許が必要だと考えたこともあるだろうが、何より車が好きだったのだ。しかし、この7~8年、彼は車の運転をしていない。万が一事故でも起こしたら、裁判に影響するだろうし、支援者皆さんに迷惑をかけるという思いで自制したと思う。これだけ長くハンドルを握ってなくて大丈夫かなぁ~と思っていたが、6日15時過ぎ、弾んだ声で「合格した」との連絡があり、ほっとした。本当は免許更新をしなくてもいいのでは、と思ったりもしたが、私たちは、集会等に車で行くことが多い。私が運転をしていくのだが、万が一、私が運転中に気分が悪くなたっとき、石川が免許証をもっていたほうがいいとの思いがあった。二人ともそのような年齢になっているのだ。
1月7日~8日は、徳島で、金監督の撮影があり、6日石川はとんぼ返りで徳島に来た。

 1月7日、「東京新聞」にルポライターの鎌田慧さんが「わが初夢」と題したコラムに狭山事件・袴田事件が書かれていた。「偽造された証拠で死刑判決を受けた袴田巌さん、狭山事件の石川一雄さん(二審で無期懲役)は、すでに半世紀以上にわたって無実を訴え続けている。日本の司法を信頼させるために、今年こそこの二つの冤罪の再審開始を決定してほしい」と書かれていた。

   
2003年に母が亡くなってだれも住んでない家だが、弟たちが守ってくれている

 7日、徳島の実家から撮影が始まった。7日、8日と徳島の友人たちが協力してくれた。石川が初めて泳いだ海にも行った。何年ぶりだったろう。監督、カメラ、音響の人たちとも長いおつきあいなので、普段の通り撮影に臨めた。撮影はこれからも続く。放映は5月ごろだそうだ。

 1月10日、石山春平さんのお連れ合いさんの絹子さんの手術が無事に終わったと連絡を頂いた。1月12日、術後も順調で少し歩けるようになったという春さんのうれしそうな声。よかった。

 沢山の年賀状を頂いた。今年も、福岡の仲間市解放子ども会、 南かいほう子ども会からたくさんの年賀状を頂いた。

 1月4日 買い物に行くと、偶然「阿波踊り」にであった。

 昨年12月30日には、「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西実行委員会」から狭山の署名216筆が届いていた。
2月24日にむけてのつどいキャラバンは続いている。多くの人に来て頂きたい。

 1月14日、81歳の誕生日を姉や弟に祝ってもらい詠んだ歌です。