5月のメッセージ
私自身はコロナが終息すればすぐに活動できるように万全な対策を講じ、いつでも支援、要請のお願いに回れるよう体調を整えております。
今年の2月ごろまではウォーキングで汗を流していましたが、新型コロナ感染拡大の中で、2月下旬からは、定期検診以外は殆ど外出せず、専ら屋内での運動を続けています。ウォーキングでは、毎日3万歩~4万歩いていましたが、今は兎に角、人との接触を避け一日3回ほど腕立て伏せで体を鍛えております。
早くから予定していた集会、学習会、現地調査活動が中止、延期になったことに対し、関係者の皆様に大変申し訳なく思っております。私自身糖尿病の持病を抱えており、支援者の皆様方のご配慮と共に、このような措置を取らざるを得なかったことをどうかご理解くださいますよう心から願っています。
闘いの中で倒れることは本望でありますが、コロナで倒れるわけにはまいりません。
上記歌は、ご存じの様に仮出獄の身であり、遵守事項に則った生活を強いられ、常に緊張感を持って生活をしている中で、家にいても安住の地でなく、「仮住まい」と自分に言い聞かせ、同時に、今日も何事もなく一日無事に過ごせたことにホッとする訳です。
日々そのように思い、生活し、それが仮出獄の呪縛のなかであってみれば致し方ないが、常に「殺人犯」というレッテルを貼られたままの重い荷を背負って生きているということを、皆様に知って頂きたく、歌に詠んだ次第であります。
また、2月の大阪の集会では下記のような歌を詠みました。
どのような状況の中でも、私は精神的にも、肉体的にも万全で、今後とも冤罪が晴れるまで不屈に闘って参る決意であります。
57年前の今頃は、よもや私が女子高校生殺しの犯人として狙われているなどと思いもよらず、新聞記者が来て、スコップを持って写真を撮らせてくれと言われれば応じていたぐらいでした。逮捕のときも、母に「すぐ帰るから」と言って別れたのです。
別件逮捕にいたる捜査が見込み捜査であり、私を狙い撃ちにしたものであることは、今次の再審で証拠開示されたスコップや手拭いの捜査資料で明らかになっています。さらに、取調べ録音テープが証拠開示され、虚偽自白にいたる取調べの実態も明らかになりました。これらをふまえて、弁護団は科学的な新証拠を提出し、再審開始を求めています。裁判所が鑑定人尋問など事実調べをおこない、新証拠をしっかり調べてもらえば、必ず私の無実はわかるはずです。
今次の第3次再審こそ無罪を勝ち取れますよう、皆様方の一層のご協力を切に願って私の近況報告に代えて失礼いたします。
狭山支援者各位様
石川 一雄