近況   政治を動かすのは私たち   2020年5月13日

 2020年5月12日、くまもと「狭山事件」を考える住民の会から機関誌「響」が届いた。
毎年5月と10月に、東京・日比谷野外音楽堂で開かれる狭山中央集会の時には、必ず響を作って参加者に配布されている。また、狭山闘争の重要な局面にあるときも必ず「響」は作られ、多くの組織や個人に送られている。
今回は、狭山第3次再審闘争にとって、非常に重要な時期に、新型コロナ感染拡大の影響で、5・23(22)狭山中央集会が中止となった。狭山の闘いを止めないとの思いで、「響」2020.5.23号が作られたと思います。

2002年6月から熊本の辛島公園で始まった狭山「坐りこみ」も、2020年4月23日で216回になるはずでしたが、4月に入り緊急事態宣言が出された中で、住民の会代表の磯田さんが「響」の中で「4月23日は、迷いと後悔の日々でした。『石川一雄さんは無実だ』との大きな幟旗をを立て『狭山事件の再審を』、と叫ぶ坐りこみを、集団感染の場所にしてはならないとの思いと、『狭山』の運動を止めてはならないとの思いに揺れながら4月23日は、いつものように集まるが、幟を持ち意思表示をしたのみとなりました。

 
 辛島公園・坐りこみテント(狭山事件の再審を実現しよう」より

私は『石川さ一雄さんは無実だ」の幟を1本借りて3号線沿いの自宅に立てました。風にたなびくのぼりを見上げ、5・23東京日比谷の集会が中止となり

6月には東京高裁・後藤裁判長退官が迫る5・23の坐りこみはあらゆる工夫をして決行したい(一部抜粋)」との思いがつづられています。
映画「SAYAMAみえない手錠をはずすまで」等冤罪三部作を撮られた金聖雄監督、大阪、東京、そして、熊本の住民の会の皆さんからの寄稿です。中身の濃い、ぎっしりと熱い闘いと思いの詰まった内容です。
57年目の狭山闘争ですが、今コロナで集会等に制限がある中でも燃え続けています。


 検察庁法改正案に抗議します。

今日5月13日の東京新聞を見ると、「♯900万件のあふれる抗議  定年延長問題ツイッター投稿」の見出しが飛び込んできた。SNSのツイッターで3日ほどの間に抗議の声が留まることなく集まっているそうだ。「政治を動かすのは私たち」今大きなうねりを感じる。多くの人が声を出せば変わる。今私たちの行動が政治を変える力になりうる。


 狭山の歩みを止めない

 5月10日、埼玉のAさんからトマトが届いた。メールには「お二人が元気でいてくれることが私たちの心を落ち着かせてくれます。昨日は、我が家で仲間たち4人で東京高裁への要請はがきのお願いや、石川さんの5月のアピール、メーデーに向けられた狭山リーフレットなどを送るための封筒の宛名書きをしました.130人以上の会員に送る予定です。

   

先日墨田のKさんからDVDが送られてきました。「狭山の歩みを止めない。石川さん早智子さんと共に!」素晴らしい取り組みに感動しました。狭山の魅力は地域に根差した闘いがあるからだと思います。 一日も早くコロナが収束して、全国の仲間たちと一緒に高裁前で行動できることを願っています。お体くれぐれもご自愛下さい」


 遅々として進まないように見えても、闘いは止まらない
動いている
声を上げ続ければきっと声は届く
石川一雄の57年の闘いは今最後の追い込みだ
「生きて冤罪を晴らす」石川の闘いは続く