5月31日、東京新聞「本音のコラム」に、前川喜平さん(現代教育行政研究会代表)の、「大阪人権博物館の休館」と題したコラムが載っていた。「大阪人権博物館(リバティおおさか)が今日、5月31日限りで休館する。1985年の開館以来、日本で唯一の総合人権博物館として170万人の来館者を迎えてきた。リバティは、大阪府、大阪市、部落解放同盟大阪府連などが拠出した公益財団法人だ。所在地は市有地だが、もともと地元被差別部落の住民が、大阪市に寄付した土地に建てた小学校の跡地だ。リバティ休館に至る因縁は、2008年橋本徹大阪府知事(当時)が展示内容の変更を求めたことに始まる。リバティは府教委・市教委と協議の上展示内容を改変したが、12年に橋本大阪市長(当時)が「僕の考えに合わない」と非難。「公益性がない」として、13年度から市の補助金を打ち切り、14年には、土地の無償貸与をやめ、年間2千7百万円の地代を要求、さらに15年には、土地の明け渡しを求めて提訴した。それから5年、リバティはついに力尽き建物を撤去し土地を明け渡す和解に応じた。22年の再出発を期しているが、具体的なめどは立っていない。大阪人が世界に誇るべき人権の拠点が、大阪市によってつぶされた。大阪人の皆さん、本当にこれでいいのですか?」と書かれてある。

 リバティは、世界に誇る人権博物館だ。大阪人だけでなく、日本の財産だ。本当にこれでいいのか、と問いたい。今大阪の吉村知事がコロナ対応でよくテレビに出ている。自粛を強いて、それに従わないパチンコ店の名前の公表など、率先して自粛警察の役割を果たしてきているよう見えた。困窮している人たちに寄り添う姿勢が見えなかった。

 
  2020年1月19日・狭山闘争支援団体新年交流会で

日本維新の会は野党と言いながらその思想は限りなく自民党政権に近い、と私は思っている。いつだったか、テレビで、吉村知事が、東京高検検事長の黒川問題で、「検察庁法改正案には賛成だ」と発言しているのを見た。今、もう一度「検察庁法改正案」についての考えを聞きたいものだ。


 5月29日、「石川一雄さんを支える埼玉連絡会」会長・秦哲美さんの訃報に接した。秦さんは埼玉県議をされていたが、議員を辞められる記者会見の席で「これからは狭山事件の犯人とされ、冤罪を晴らす戦いを続けている石川さんの再審開始に全力を注ぎたい」と話されたそうだ。それから高裁前アピールの時も欠かすことなく来てくださった。

 
 2018年9月5日・高裁前アピール行動でマイクを持つ

大宮駅での「県南・石川一雄さんを支援する会」のビラ情宣の時もずっと参加されていたと伺った。今年1月19日に狭山での新年交流会の時もお孫さんと一緒に参加してくださった。石川より10歳上の91歳。私たちの闘い、生き方の指針としていつもあった。朗報をお届けできぬままに旅立たれてしまわれたことに、胸が締め付けられる。

 必ず朗報をお届けします。合掌


 5月29日、22時10分ごろ、テレビ朝日「報道ステーション」にOさんの姿が映った。「国立市コロナ困りごと相談会」多摩地区第2回電話・面談・メール相談等困ごと相談をされているところを取材されていたのだ。短い時間ではあったが、Oさんは狭山手ぬぐいマスクをされていて、アップに写されたOさんの狭山無実手ぬぐいは、しっかりと映っていた。驚いたし、感激だった。Oさんにメールした。Oさんから「私はいつも狭山の手ぬぐいマスクです。

 
 「SAYAMA見えない手錠をはずすまで」の
ポスターを持つOさん:高裁前アピール行動で

コロナ困りごと相談も狭山の闘いと結びついています。差別、貧困、政府の無策を許さない闘いです。一雄さんも早智子さんも、狭山の地に足止めされて本当に苦しんでおられる事と思います。でもみんな繋がっています。私たちも頑張ります!」との返事が来た。


 5月27日、古賀・新宮地協、女性部の皆さんから大きな荷物が届いた。「熊本全女や、5・23狭山中央集会が中止になりお会いできなくて寂しいです。私たちもなかなか活動できないのですが、今女性部で『狭山はがき行動』を取り組んでいます」とのお手紙と共に、手作りのたくさんのマスクや、小物入れ、帽子、腕カバー等々・・・・・送ってくだった。
皆さんの思いをいっぱい受け取った。

     

  滋賀のよっちゃん、「5月24 日滋賀の草津駅西口で6人で狭山アピールをしたときに頂いた署名です」と4筆の署名を。
 「狭山事件の再審を実現しよう」管理人のMIKAさんから、多くの人から石川に寄せられたメッセージが送られてきた。


 今日は5月31日、石川が別件逮捕されて8日目で、夜中までの厳しい取り調べにも耐えて「私は犯人ではない」と頑張っていた日々だ。
 まもなく43回目の三者協議の日。今回も狭山での待機ということになるのだろう.か。保護司、保護観察官との面談も、3月から電話での報告になっている。

 毎日、励ましのお手紙等が届く。落ち込んでなんかいられないと、心を奮い立たせる。石川は100歳までは生きる。そのために体をいじめているという。彼にとって体をいじめるということは生きるために体を厳しく鍛えているという意味なのだ。

現地事務所に今年も真っ白なアジサイの花が咲いた
17~18年前神奈川県で開かれた狭山集会の時
「真っ白」のアジサイを頂いたものだ