近 況       2020.7.1

 6月18日の三者協議から10日余り・・・・・6月24日には狭山を担当していた後藤裁判長が定年退官し、大野勝則裁判長に変わった。
今年に入り、新型コロナの影響で、2月14日の広島解放共闘の総会に参加後は、現調・集会等すべて延期、中止となった。特に、57年前に別件逮捕された5月23日の狭山中央集会の中止には無念の思いもある。しかし、人権、命を守る狭山の闘いにとって、致し方ないことでもあった。
 そのような中で、各地から様々な取り組みの報告を頂いた。5月10日、東京・墨田の皆さんが「狭山の歩みを止めない」との思いを込めたDVDを作り送ってくださった。「北埼地区狭山裁判を支援する市民の会」、千葉県の「狭山事件に取り組む東葛住民の会」からの寄せ書き、滋賀県「近江平安教会」から寄せ書きや、大きな絵や、しおり、滋賀から、「狭山レインボウシール」、5月23日には、熊本で密にならない工夫しながらの「狭山坐りこみ」、東京・荒川から「みんなで再審の扉を開かせよう」とのDVDメッセージ、愛知県「東三河住民の会」からは5・23の取り組みが地元の東海日日新聞に掲載されたとのお便りが。「狭山事件の再審を求める市民の会・こうべ」の皆さんのJR神戸駅前の、5・23座り込みのメール。広島「福山市民の会」から5・23狭山集会の報告が。フェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」管理人のMIKAさんがYutubeで「WEB5.23」を配信。このような試みは初めてと思うので、とてもうれしかった。
また、今回は、多くの人が退官を控えた後藤裁判長にはがきを出してくださった。これまでにないほど集中したのではないか。57年の長い年月を闘い続けてきた狭山闘争、これほどの人の思いと、闘いに後藤裁判長は何を感じただろう。何を思っただろう。科学的な石川無実を示す鑑定も後藤裁判長になってから出された。「今度こそ」との思いの中で、きっと真実を明らかにするために職責を全うされると期待もしてきた。絶望の裁判官との思いもある。しかし、絶望しても何も生まない。歯を食いしばって闘いを進めていくしかない。

「再審を拒む権威を振りかざすかりそめに椅子に座れる者よ」 一戸伸衣


 6月24日、金聖雄監督が撮影に来た。7月18日放映予定の「ひで子と早智子」の最後の撮影だ。どのように仕上がっているのか、楽しみだ。多くの人に見て頂きたい。


多くの人からお便りやメール等を頂いている。
山梨のメグさんからサクランボや手作りのカリカリ梅、加須のAさんからトマトや梅ジャム、滋賀のヨッチャンから6月20日「狭山再審を求める市民の会・滋賀」の草津駅での狭山アピールで頂いた署名3筆。少し落ちこんでいたときだったので元気を頂いた。一部しか紹介できないが、皆さんに心からの感謝を!
上記は体力維持のための闘いを毎日続けている石川の歌です。