近況 2021年5月26日

昨日5月25日は、58年目の「5・23狭山中央集会」が予定されていた。新型コロナ感染拡大の中で中止を余儀なくされた。
上記は5月1日に作った歌だ。58年前の石川は、部落差別の結果貧しく、教育を充分に受けられなかったため、文字を書くことも読むこともほとんど出来なかった。1963年5月23日、別件逮捕され、狭山事件の犯人とされた。以降31年7か月、獄中から無実を叫び続けた。1994年12月21日、仮出獄で社会に出てきた石川は、

と詠んだその日から27年が過ぎた。

 
 2021年5月23日「狭山再審を求める市民の会・しが」の坐り込み

5月23日から25日まで、激励のメールや手紙、お電話、各地からの報告をたくさんいただいた。
5月25 日「狭山再審を求める市民の会・しが」の田中さんからのメールには、「5・23石川一雄さん不当逮捕58ヵ年糾弾!草津駅前行動」の坐り込みに13人が参加して下さった事、はじめての取り組みに遠く岐阜県からの参加や、黄色いゼッケンをつけて参加された方、70年代前半に狭山闘争で出会った人などが参加してくれた事、高校生のグループが狭山パネルをじっと見ていた事など書かれ、坐り込みの写真が添付されていた。岐阜から参加された人はテントを張る準備段階から参加されたそうだ。
5月24日、くまもと「『狭山事件』を考える住民の会」今村さんから「今辛島公園が工事中で、白川緑地公園で12時間の坐り込みを続けているが,ここは車がよく通る所なので、道路わきに『石川さんは無実だ』の桃太郎旗を持って立っていると、ドライバーが、クラクションを鳴らしてくれたり、手を振ってくれたりした。とてもうれしかった」とのお電話を頂いた。
5月23日、熊本のミユキさん、長野の高橋さんからひさびさのお電話「集会は中止でも、心は石川さんと共に」と。
兵庫県の千津美さん「今日5・23の日にワクチンの接種日になった。狭山は私の原点の日なので感慨深い。8月には毎年の兵庫県民狭山集会を行う。会えないけど、私たちは兵庫県で頑張っているから」との元気な声でお電話を。
 滋賀県の坐り込みに参加した岐阜県の玲子さんから5月24日「昨日草津の坐り込みに行って、皆さんの闘いに元気もらった」とのお電話を頂いた。25日彼女から「~神戸や、茨木の、5・23の集まりにも行きたかったけど、草津に行けてよかった。

   
「5・23 狭山事件の再審を求める市民の会・こうべ」   5・23草津の坐り込みに岐阜県から玲子さんも参加

皆さんが思いを一つにしていた。あっという間に時間がたちました。パネルをみながら、こんなバカなことはないと悔しさやら腹立たしさやら。一雄さんの人生を返せと叫びたかった。~とにかく今は裁判長にハガキを書いたり、風化させないようできることを続けたい。~同封のカンパ、少しですが、私が東京の狭山集会に行こうと思い貯めていた一部です。またコロナに納豆が免疫力をつけるのでいい、と言われているのでお送りします。

 
 5・23池袋情宣行動

お二人のご健康と幸せを心から願いつつ~(一部抜粋)」と書かれたお手紙と、ざるキシメン、あられ、昆布等が入った荷物。
人の温かさが染みる。

5月25日夕方、ファクスが届いた。神奈川のシスター・ミサイさんからだった。ローマで出されている「ミーティングスペース2021 春号」に日本の宣教の紹介としてミサイさんの記事が紹介された(英語、フランス語)が、今回「わかちあい」誌に日本語で「冤罪に苦しむ人と共にーみえない手錠をはずすまでー」と題して出され、そのコピーを送ってくださったのだ。お手紙には「裁判長が一日も早く再審をされるように願うばかりです。光に向かって」と書かれていた。

闘いの中で路は拓ける
多くの人の闘いと、祈りと

光に向かって進む


「市民の会・こうべ」「池袋情宣行動」の写真は
フェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」より転載