近 況 各地から 2021年6月26日
2021年6月23日 南越谷駅での狭山情宣 |
2021年6月23日は各地から多くのメールを頂いた。
1963年5月23日、石川は別件逮捕されたが、取り調べは本件(女子高校生殺害容疑)に集中し、毎日毎日朝から夜中まで「自白しろ」「自白しろ」と責め立てられながらも無実を訴え続けていた。
やっと出られると思った6月17日、再逮捕によって狭山警察から、当時使われていなかった川越署分室に移された牢獄で、無力な石川が、警察権力の罠にからめとられ、落とし込められていく。地獄の日々だったろう。台風の中、大海原に放り出された小船が風雨や
激しい大波にのみ込まれて行く日々だった。
6月23日、石川はとうとうウソの「単独犯の自白」をさせられた。長い長い闘いが始まった。
その後、獄中で文字を取り戻し、冤罪、差別との闘いがはじまる。石川の闘いに部落解放同盟を中心に、労働組合、宗教者、市民・住民の会、社会正義を求める多くの個人が呼応し闘いが広がっていった。
6月23日 徳島駅前での狭山情宣 | 6月23日 池袋での狭山情宣 |
2021年6月19日、宝塚での狭山情宣行動。
6月23日、「北九州市民の会」の座り込み、「くまもと『狭山事件』を考える住民の会」坐り込み、「徳島狭山青年共闘」から23デー狭山情宣行動の報告と写真が届いた。「徳島狭山青年共闘」の狭山情宣行動に、私は第1回から参加している、多分40年位前だっただろうか?メールには、「今回も30人位の参加があり、そのうち国保労組から15人位参加されていた」とあった。国保労組は私が所属していた組合だ。
「東部市民の会」が作ったティッシュ |
埼玉・「東部市民の会」の南越谷駅でのスタンディングでは、今回はじめて狭山ティッシュを作って配られたそうだ。
6月11日は「北埼地区狭山裁判を支援する会」スタンディング。
千葉、東京、滋賀、兵庫県等での狭山情宣行動等、私たちが知らないところで、今もなおどれほど多くの人たちが狭山を闘い続けているだろう。
6月24日東京・墨田の京子さんから「6月24日『狭山事件の再審を求める墨田集会』が開かれました。人数制限をしながら50名近くが集まり、河村健夫弁護士(狭山弁護団)のお話を聴きました。一雄さん・早智子さんのビデオメッセージに拍手が湧きました。7月8日には東京都連女性部呼びかけの高裁前行動を行います。昨日(6月23日)は、錦糸町駅で情宣活動をし、本日(24日)の集会、事実調べ開始に力を合わせ闘っていこうと確認しました。後日集会ビデオをお送りします」
例年なら、今頃は、集会、現調と忙しい日々だが、昨年からの新型コロナ禍で、私たちは集会、現調等への参加を見合わせている。ビデオメッセージや、インタビューの形で支援のお願いをさせて頂いているが、直接お会いし、皆さんとの交流ができないもどかしさはあるが、それでも皆さんの狭山への熱い思いは届く。
6月19日 宝塚の狭山情宣行動 | 6月23日 北九州市民の会狭山坐りこみ |
6月、「徳島狭山事件を考える住民の会」から10筆の署名が届いた。
「狭山再審を求める市民の会・こうべ」から「~5月23日、座り込み行動の時の署名、70筆お送りします。7月10日には神戸市勤労会館で狭山弁護団の七堂真紀先生をお招きして識字問題の学習会を開きます。~これからも関西の仲間と共に、狭山再審実現を目指してがんばっていきたいと思います。一日もはやくコロナが終息し、みんなで笑顔でお会いできること願って
います。(一部抜粋)」
愛媛の裕子ちゃんからお手紙と素敵な今治タオルを送って頂いた。裕子ちゃんとは愛媛県の狭山集会で出逢い、彼女が兵庫県に転居、今はまた愛媛県に住まわれている。いつのまにか長いおつきあいになった。
25日、山梨のメグさんから 今年も手作りのカリカリ梅が届いた。メグさんの家に大きな梅の木がある。小梅なので収穫するのも、梅干しづくりもとても大変だと思う。体調を崩され、また介護をしながらの日々。それでも彼女のお手紙は私たちを励ます温かい言葉にみちていた。私たちもカリカリ梅や、ピクルスを毎日のように頂き、明日に向かって元気に闘う気力を頂いている。
当時の川越署分室 |
この一年ほど、新型コロナの影響で、保護観察官、保護司の面談が中止されていた。
6月25日、久しぶりの面談日
みえない手錠は今も。
上記写真の一部は「狭山事件の再審を実現しよう」フェイスブックより転載させて頂きました。