近況  2021年9月15日

 今日、2021年9月15日は、大阪で「全国狭山活動者会議・住民の会全国交流会」が開かれている。
「弁護団報告、当面する取り組み、各地の取り組み報告と協議」が行われる。私たちは今回もビデオメッセージでの参加となった。
7月19日に、第47回三者協議があり、10月上旬には48回目の三者協議がある。
まもなく、1974年10月31日の寺尾判決から47年を迎えるが、10月29日に東京・日比谷野外音楽堂で「狭山市民集会」を開く予定で進められている。新型コロナウイルス感染拡大の中で、厳しい闘いが続けられているが、検察は攻撃の手を緩めることなく、弁護団の証拠開示請求に対して「見当たらない」との不誠実な回答や、弁護団からの意見書に対し、反論する意見書を出してきている。

 
 狭山現地事務所にて:2021年9月15日

ただただ不当な引き延ばしを計る検察の姿勢に歯ぎしりする。

東京高裁は、検察に対して積極的に証拠開示勧告をしてほしい。58年もの長きに渡った狭山裁判闘争に決着をつけるためにも、裁判所の積極的な役割を望みたい。

 同日、部落解放同盟埼玉県連発行の解放新聞に、石川の「短歌」を載せたいとのインタビューに古河さんが来て下さった。彼女は、私が狭山に来て初めて親しくなった方で、あれから四半世紀が過ぎた。

 9月13日、朝日新聞「ひと」欄に 今年7月、米国務省から「人身売買と闘うヒーロー」に選ばれたとして、指宿昭一弁護士が紹介されていた。日本人として2人目だそうだ。指宿弁護士は狭山再審闘争弁護団のお一人だ。うれしいニュースだった。

 「布川事件賠償が確定」とのニュースも。国と県に損害賠償を求めた訴訟で国、県とも上告せず、勝訴が確定した。桜井さんの談話で「やっと重荷を下ろすことができ、ほっとした」とある。ほんとに良かった。ホッとした。「次は狭山だ」との思いを強くする。

 9月11日、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」に車で行った。部落問題の展示もあると伺っていた。ナビで2時間とあったので、簡単に行けると思っていたが、迷いながら3時間かかりたどり着いた。広い敷地に緑がいっぱい。博物館も大きく素晴らしい所だった。
静岡大学教授の黒川みどりさんが待っていて案内して下さり驚いたり、感激したり・・・・初めてお会いした気がしなかった。いっぱいお話をさせて頂いた。温かい笑顔の黒川さん。素敵な出会いを頂いた。
今回は走る走るだったので、もう一度ゆっくりと見学したい。

 早朝、愛犬と散歩をしていると突然キンモクセイの花の香りが漂ってきた。
道路わきには曼殊沙華の花の蕾が今にも開きそうだ。
季節は必ず巡ってくる。

これまで突然のキンモクセイの花の香りに、何度季節に気づかされただろう。

 狭山第3次再審請求で「狭山事件の証人尋問をしてほしい」「証拠を開示してほしい」と叫び続けた年月。

この声きっと届く
真実は必ず明らかになる、と闘ってきた年月
今度こそ叶うと信じ、前に進む