近況   23デー復活第1回目の狭山情宣 2021年9月

 9月23日は狭山デー。狭山事件で石川一雄が別件で逮捕されたのは、5月23日。23日を決して忘れない、許さない、闘いの日として、全国各地で23狭山デーとして狭山情宣行動等が続けられている。
私は狭山に来るまで徳島に住んでいたが、徳島でも40年位前「徳島狭山青年共闘会議」主催で毎月23日を中心に狭山情宣行動が始まった。今も徳島駅前で続けられている。私は第1回目の情宣行動から参加したが、その時、初めて黄色いゼッケンをつけた。逃げ帰りたい思いにかられた。ゼッケンをつけることに抵抗を感じなくなったのは半年以上経ってからだ。

 9月23日ごろからメール等で多くの闘いの報告を頂いた。

 「9月23日部落解放荒川区民共闘会議の『23デー復活第1回目の情宣』を、南千住の商業施設前で行いました。荒川でも以前は23デーに取り組んでいたのですが、その後中断し、長いこと取り組めていませんでした。~いよいよ事実調べを求める重大な局面を迎えようとしている状況で、何としても再審開始させるには世論をたかめていかなければと話し合い、毎月の23デーの情宣を復活させることを決めました。その第1回の情宣でした。~スピーカーなど、技術的な面では墨田解放共闘のYさんにサポートしてもらい助かりました。各支部の仲間や、全国各地で取り組んでいる仲間から刺激をもらい、コロナ禍にあっても工夫し、お互いに支え合って狭山の闘いを豊かに広げていきたいです。~石川さんの似顔絵は共闘の仲間の娘さんが書いてくれたもので、優しい雰囲気が出てますよね。10月1日には第48回三者協議を前に、都連女性部で呼びかけて高裁前スタンディングを行います。また11月11日には、荒川での狭山集会を計画しています。~会えない日々は続きますが、石川一雄さん、早智子さんの思い、闘いと共にあります。~(一部抜粋)」

 「3月からスタートした南越谷スタンディングも今日(9月23日)で7回目となりました。今回も北埼の仲間と2人で参加しました。~ディスプレイの登場からはじまり、狭山ティッシュ、シール投票、署名、マイクアピールと、盛り沢山です。狭山のメッセージボードを持ち立ち続ける人、狭山ティッシュを配る人、署名を訴え続ける人、ディスプレイや、シール投票の前で説明する人、~大量の機材を持ち込んで毎回参加するNさんの労力には頭が下がります。今度の日曜、総会と講演会を控えている東部市民の会です。これからも狭山の本拠地の埼玉の仲間として、共に助け合いながら運動を進めていこうと思います。(一部抜粋)」

 墨田から「~今日(9月22日)は押上スカイツリー前で狭山スタンディングに取り組みました。~すっかり秋、日が暮れるのも早くなりパブリックビューイングの映像は鮮明に狭山の現状を映し出しました。~各地で様々な工夫をしながら狭山勝利に向けて訴え続けている仲間とつながって『狭山の動きを作ろう』と取り組んでいます。~(一部抜粋)」

 熊本から「23日、元気よく坐り込みを貫徹しました。~10月31日に狭山集会とデモを行うことが決定しました。~『再審開始・下山鑑定人の証人調べ』を裁判所に突き付ける闘いにしたいと思っています。熊本はまだ30度を超える日々が続いていますが、関東はもう秋の気配が感じられる季節に入ったのではないでしょうか?~(一部抜粋)」

またフェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」には東京・池袋、兵庫、北九州、大阪等の23デーの報告がある。

 25日から27日まで少し体調を崩していたが、皆さんからの闘いのメールに気力を頂く。

 9月、愛知県の石井さん(臨済宗)からたくさんの切手を送って頂いた。また21日、石井さんから、「名古屋市の中学生3人から『えん罪狭山事件』について勉強したいので時間を頂けないか」とのお電話を頂いた。石川は、中学生との電話のやり取りが楽しそうだった。「皆さんが狭山事件に興味、関心を持ってくださるのはうれしいことです。私は教育を受けることができなくて冤罪に巻き込まれた。皆さんは一生懸命勉強をしてください」等話していた。

 滋賀のYさんからシャインマスカットを送って頂いた。皮ごとそのまま頂いた。何とも言えないおいしさだった。

 石川は、9月22日、2か月以上していなかった狭山現地事務所の草むしりと、大きくなった木の剪定をした。身体を動かしているときは、いろんなことを忘れられるそうだ。忘れたいことがいっぱいあるんだなぁ。