横田弁護士「万年筆は真実を語る」

 2016年10月2日、人権長野県民集会が、長野市 グリーンホールミナミで開かれた。
第1部 「老人の貧困と人権問題」をNHK報道局社会番組部の板垣敏子さん
第2部「部落差別と人権」報告会で狭山事件の現状と課題を狭山再審弁護団横田雄一弁護士、部落解放同盟中央本部安田聡さん 石川が報告をした。
日曜日に関わらず、会場いっぱいの人が参加して下さった。
 横田弁護士は現場100回の信念のもと、今も狭山に通い続けて下さっている。
横田弁護士が最後に話された言葉を紹介する「狭山勝利、石川一雄さんの再審開始、無罪獲得を勝ち取り、これを砦として、その上に部落の完全解放、ゆたかないのちと自然、自由と民主主義の旗を高々と掲げ、さらに前へ進みましょう!!」横田弁護士の思いがあふれる。


 長野集会に先立って、長野の山口さんのお宅にお邪魔した。彼女は91歳、いまから16年くらい前、日比谷野外音楽堂で開かれた狭山集会で彼女と出会った。彼女は会場入り口に坐りこんでおにぎりを食べていた。私と目が合うと「さっちゃん おにぎり食べる?」と声をかけてくれた。驚いたけれど、彼女の人懐っこい笑顔に「ありがとう」とおにぎりを頂いた。そのときからのお付き合いで、長野の集会や、東京・日比谷の集会に何時も来て下さった。5年ほど前から足が痛くなり、それでも車いすで長野の集会に來続けてくれたが、2年ほど前からあまり外に出られなくなった。それでもいつも電話で話していた。午後1時頃の約束だったが、2時間も前から今か今かと待っていて下さった。あまり学校に行ってない彼女はもう30年以上識字学級で勉強を続けている。「何とか字は書けるようになったけど、でも文章にすることは難しい。はじめて石川さんに手紙を出した時(16年くらい前)読んでくれるだろうか、読めるだろうかとポストの前で、だそうか、どうしようかと悩んでいたら『ポトン』と手紙がポストに入ってしまった。あれからでも長い時間過ぎたのに、まだ解決していない。じいちゃんが亡くなって14年になるけどじいちゃんも一生懸命狭山の運動していた。爺ちゃんに会ったときいい報告がしたい。早く無罪を勝ち取らないと、じいちゃんに報告ができない。いくらそのように思っても体が動かないんだよ。ごめんね」と言った。若いころ字が書けなくて切ない思いをしたことや、狭山集会、現地調査に行ったことなどいっぱい話して下さった。
 「近いうちにきっといい報告ができるから元気でいてね。きっと報告にくるからね」と約束した。私たちには全国にたくさんの「お母さん」がいて、応援して下さっている。
ありがとう  おかあさん