「狭山事件に学ぶ」共学研修会  2017年3月8日

 
 やっぱり北国 ゆきつりが

 JR福島駅に降りると雪がハラハラと降っていた。寒い。
 何時もこのころに開かれる真宗大谷派 仙台教務所(福島県、岩手県、宮城県の3県からなる)主催の共学研修会では雪の日が多かった。一番印象に残っているのは2010年4月17日、福島県二本松市 眞行寺で、吹雪の中で開かれた研修会だ。4月も中旬で桜の花が満開だったが、ピンクの桜の花の上に真っ白に雪が積もっていた。26年ぶりの季節はずれの大雪だとニュースで報じられていたのが、まるで昨日のことのように思い出される。
 その11カ月後に東日本大震災そして福島原発事故が起きるとは思ってもみなかった。
 福島駅から車で5~6分の所に会場の乗蓮寺があった。除染されたという庭は草もなくきれいで、大きな木には雪つり(冬季、雪が付着することで、樹木の枝が折れないように縄で枝を保持すること)がされていて、やはり雪国なんだと実感する。
 10時30分から「SAYAMA  見えない手錠をはずすまで」の映画視聴、13時40分から、狭山事件の再審を求める市民の会作成のDVD「石川一雄さんは無実だ!」の視聴、その後、16時まで、石川の訴え、部落解放同盟中央本部・安田さんから狭山事件の現状や課題についての報告があった。

   
仙台教務所:清谷さんの挨拶  歌を詠む石川 

 仙台教務所、清谷真澄所長さんから「今から30年前京都で学生の時、狭山集会に参加した。今年こそ、今年こそとの思いを聞いてきた6年前原発事故が起き、今なお避難生活をせざるを得ない人たちが多くいる。改めて、私たちが住んでいるこの国のありようを思う。3月11日の2時46分、仙台教務所が中心になって勿忘の鐘(わすれなのかね)をつく。勿忘の鐘とは、東日本大震災から6年・・・。今年は七回忌にあたる。大津波によって全壊となった本稱寺(陸前高田市)。住職の佐々木隆道さんが被災後に語った、『忘れないで下さい。それが被災地の一番の願いです』との声に呼応し、『決して忘れない・・・・、この震災の思いを繋いでいきたい』という願いのもと、被災地仙台教区では、翌2012年より各地での追悼法要勤修の賛同呼びかけをしてまいりました。それは津波に流され土中から発見された本稱寺の梵鐘とともに、全国各地、それぞれの場で同じ時刻(3月11日午後2時46分)に鐘をつき、法要を勤めましょうという呼びかけであります。先ほど、石川さんから話された、3月11日は狭山事件で『死刑判決』が出された日でもあり、石川さんの思いと共に、勿忘の鐘(わすれなのかね)をつきたい」と話された。


 会場には高校受験を明日に控えた子どもさんがいるWさんも、息子さんと来て下さった。少しでも会いたいからと・・・・・
 朝から16時までと、長い時間でしたが、初めて来て下さった方が多く、真剣に聞いて頂いた。
 18時からの懇親会には、2010年、二本松の研修会で出会った時、10歳くらいだったJさんが来て下さった。今年から大学生で、東京に出てくるということだったが、彼が「石川さんに出逢えてうれしい、32年間も冤罪で刑務所に入っていて、やっと仮出獄で出てこられたのだから、しんどい闘いを続けなくてもいいと思うのに、前向きにがんばっている。そのような石川さんを、父が尊敬していると言っていたが、私もそう思う」と言ってくれた。すると彼の父親、Mさんが「このように感じられる息子を誇りに思う。石川さんにはもっと自由に生きて、心から笑ってほしい。」と話された。胸がいっぱいになった。
 このように思って下さる方たちに出会えることに私たちは感動し、そして優しさや勇気を頂き、闘い続けられたんだと思います。