狭山事件の再審を求める東京集会   2018年2月23日

 左から青木議長 河村弁護士 石川

 狭山事件の再審を求める東京集会が、狭山東京実行委員会主催で台東区民会館で開かれた。280人を超えて多くの人が来て下さり、熱気いっぱいの集会だった。主催者を代表して青木正男狭山東京実行委員会議長の挨拶。集会基調提案は事務局次長の松島幸洋さん、丁寧な基調提案に「今度こそ」の思いが重なる。
 狭山弁護団・河村健夫弁護士から、相次ぎ提出されている重要証拠をふまえて「私見・ザ・ベスト3」と題した講演。①万年筆 ②筆跡鑑定 ③録音テープを素材とした心理学鑑定。補足として、④ 手ぬぐい配布に関する資料の改ざん、をあげられた。また寺尾判決での「付言」で「当裁判所はいやしくもその一つについてでも、弁護人が主張するような作為ないし証拠の偽造が行われたことが確証されるならば、それだけでこの事件は極めて疑わしくなってくると考えて」「これらの点については十分な検討を加えた。しかしながら、・・・・・結論として、これらの点に関する弁護人の主張は一つとして成功しなかったと認めざるを得ない」とあることを引用した。
 寺尾判決は、科学的、客観的な鑑定に因って、すべてに崩れ去っており、ならば極めて疑わしい証拠や、科学の鑑定での新証拠についての鑑定人尋問等事実調べをするのは当然の帰結ではないか。
石川はこれら新証拠を力に、何としても今回で勝利して終わりにできるようにと訴えた。
映画「獄友」の金聖雄監督の挨拶の後、今回初めて、青年共闘によるシュプレヒコールに明日を拓く力を感じさせてくれた。うれしかった。
遅い時間まで多くの人が参加して下さった。部落解放同盟東京都連、共闘、宗教者、いつも高裁前アピール行動に来て下さる千葉、埼玉、東京清掃労組、「狭山勝手連」の皆さん、ありがとうございました。

講演内容についてはフェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」に解りやすく詳しく報告をされています。