部落解放第50回東日本研究集会  2018年7月5~6日

 群馬県水上町で第50回東日本研究集会が開かれた。
5日の全体集会で、狭山弁護団・近藤正道弁護士から「第3次再審請求申し立ててから12年、検察から191点の証拠を開示させた。弁護団は201点の新証拠を提出した。全ての論点・争点に無実を裏付ける新証拠を提出し、確定判決は破たん、石川無実を明らかにした。今こそ44年間されていない事実調べ(証人尋問)をやるべきと裁判所にもとめていく決断の時だ。弁護団は証拠の力で迫る。皆さん方は世論の力を大きくし、さらなる支援をお願いしたい」と訴えられた。石川も今年が勝負の年と支援のお願いをした。

   
全体集会で近藤弁護士  石川の訴え 

 翌6日、狭山分科会は 昨日と同じく近藤弁護士の講演と、「石川一雄さんを支援する会埼玉連絡会」古河誠さん、「部落解放神奈川県共闘会議」加藤弘行さんからの報告があった。

 
 神奈川県共闘・加藤さん

 近藤弁護士から、「狭山事件は45年近く事実調べがされていない。また三者協議は37回を数えた。」と話され、第3次再審の状況、また下山鑑定、福江鑑定、取り調べ録音テープの3点を前面に裁判所に迫っていく、との詳しい報告がされた。
 55年目の狭山闘争もいよいよ大詰めに来ている。石川もさらなる支援のお願いをした。

 新潟から参加された方から「石川さん、長生きしてください」と延命酢を頂いた。「石川の命わが命」とも。
支援して下さる多くの方の思いが闘いを支え、石川のいのちを支えてきたのだと思う。礼状を出したところお返事を頂いた「一人でも多くの人が部落差別を無くすために立ち上がるよう、これからも精進したい。再審勝利を確信し、日々できることを一つひとつやっていきます(一部抜粋)」と書かれていた。

 小雨が降り続いた2日間だったが、水上は今年もアジサイが咲き誇っていた。