2018年8月5日、兵庫県私学会館で、部落解放同盟兵庫県連、部落解放兵庫県民共闘会議の主催で上記集会が開かれた。酷暑の中多くの人が来て下さった。

   
坂本委員長の挨拶  池田狭山闘争部長
「狭山の勝利なくして部落の解放はない」

 部落解放同盟兵庫県連・坂本三郎委員長の挨拶の後、石川が支援の訴えをした。その後「獄友」上映。金監督の挨拶、中央本部の安田さんから、5月に狭山弁護団が自白に関する2通の補充書と、7月にスコップに関する新証拠を提出したと報告があった。

 
 「これからも映像化して頑張る」金監督

 スコップについては1963年5月11日、死体発見現場から約125メートル程離れた麦畑から見つかった。そのスコップが死体を埋めたスコップと警察は決めつけた。そして、そのスコップが、被差別部落の人の経営するI養豚場のものとされ、当時、唯一真犯人が残したものが脅迫状ということもあり、その後警察は5月1日からの被差別部落の青年たちのアリバイ調べや、書いた物を集め出したといういわくつきのものだ。当時教育を十分に受けられず、殆ど字が書けなかった石川一雄は書いた物がなく、5月21日に上申書を書かせている。その後5月23日石川を別件逮捕したのだ。そのスコップを鑑定、スコップに付着していた土が死体発見現場の土と一致しないという一番新しい無実を明らかにする鑑定だ。

 6月には袴田事件の再審開始取り消し、8月3日には今市事件での無期懲役の判断が出され、東京高裁での不当判決が相次いだ中での集会だったが、厳しい状況を跳ね返し、鑑定人尋問や再審開始をさせるのは私たちの闘いであり、決意新たに闘いを進めていこうと、参加者の決意を込めた団結ガンバロウや、狭山差別裁判打ち砕こうを全員の力強い歌声で締めくくった。
 その後、JR元町駅前での情宣行動、灼熱の太陽が照りつける中、マイク情宣、狭山うちわの配布など、暑さに負けない闘いを繰り広げた。

集会、情宣行動に、滋賀県のよっちゃんや、大阪からも多くの人が参加して下さった。
「狭山再審を求める市民の会・こうべ」の皆さんから、JR神戸駅前で座りこみ情宣行動の中で頂いた93筆の署名とTさんのお連れ合いさんが作って下ったすてきなブレスレットを頂いた。
 帰りの新幹線で食べて下さいとおにぎりを作って持って来て下さったNさん、とてもおいしかった~。
いつも思う事だが、狭山を支援して下さる皆さんの温かさに私たちは元気を頂いているのだと思う。

   


 大阪のBinさんから「東京高裁。後藤裁判長に明日(5日)で100号のフアンレター(要請ハガキ)です。」とのメールが。
 三重県のOさんから「6月に伊勢の進富座という映画館で『獄友』の映画を観ました」とのメールが届き、「10月16日、三重に来て頂きたい。狭山事件を多くの人に知って貰いたい」と書かれてあった。さまざまな一人ひとりの闘いや、組織の闘いが狭山を動かす。

 今日8月6日は73年前、広島に原爆が投下された日。8月9日は最高裁判所で狭山事件の上告が棄却された日(1977年)であり、73年前、長崎に原爆が投下された日。
戦争も、差別も、えん罪も・・・・・・二度とこのようなこと起こさせないためにも、一人ひとりが声をあげることが社会を変えていく力だと思う。