部落解放第35回新潟県研究集会  2018年10月6日

最近は何時もだが、台風接近中心配の中6日を迎えた。
9時から受け付け、10時開会で、全体集会の挨拶が10時過ぎに予定されているとのことで、前泊を打診されていたが日帰りに。会場は柏崎市の柏崎文化会館アルフォーレ。
大宮駅から長岡駅までは新幹線、長岡駅からは各駅停車の電車なので、朝5時半ごろ家を出なければ間に合わない。JR信越本線は1時間に一本くらいだったので帰りも遅くなるなと思っていたが、部落解放同盟新潟県連の長谷川委員長が長岡駅まで送迎して下さった。
 午後からの狭山分科会は、「同和問題」にとりくむ新潟県宗教教団連帯会議から「部落差別・狭山事件に対する新潟同宗連の活動」と題し、これまでの同宗連の取り組みや、2018年9月10日に、新潟同宗連結成20周年記念事業として映画「獄友」上映会 への取り組み等の報告がされた。10月25日~26日、同宗連から現調に来て下さるが、報告をされた曹洞宗の寒河江文洋さんも現調に来られるそうで、「狭山でお待ちしています」と石川と握手をしていた。
助言者として狭山弁護団の近藤正道弁護士から「狭山第3次再審の現状」についての報告があった。近藤弁護士は12年前、第3次再審の時から狭山弁護団に入られた。「弁護団は証拠と論理で無実を明らかにする。狭山事件は発生から55年、此れだけ無実の証拠がありながら、裁判はなかなか進まなかった。石川さんをここまで苦しめてきたこの国の司法を許してはならない。今大きく前進している。

 
「このホワイトボードの高さは175センチです。
被害者の万年筆が発見されたとされる鴨居の高
さと同じです」と近藤弁護士

今が最大のチャンスの時、ぜひ皆さんのお力を貸して頂きたい。」と最近の下山鑑定、福江鑑定、スコップの鑑定をされた平岡鑑定等の報告をされた。また、「寺尾有罪判決を完膚なきまでに潰しているので、『裁判をやり直してください。鑑定人を呼んで直接裁判官が聞いて下さい(鑑定人尋問)。事実調べをしてください』と言う声をあげてほしい」と訴えられた。

 広い会場はいっぱいで、熱気にあふれた。驚いたのは、千葉県から住民の会のKさんが来て下さったこと。来年は村上市で開かれるが、この時は大きく前進した狭山裁判の報告をしたいと強く思う。
 分科会を終えて外に出るとムッとするような熱風を感じた。狭山に帰りテレビをつけると、新潟県では軒並み35度を超えた猛暑日だったそうだ。でも雨も降らず良かった。