2018年10月16日、部落解放同盟三重県連内の5支部共催で上記人権講演会が、津市高茶屋市民センターで開かれた。
狭山市駅から伊勢中川駅まで4時間半位、駅に着くと懐かしいOさんが。5~6年ぶりだろうか。大きな狭山バッチを作ったり、狭山劇や、多くの支部を巻き込んでの狭山ウォークなど、さまざまに取り組んで下さっている。石川がストイックなまでの食事療法を続けていることを知っている彼女は、支部で、私とは別メニューの、うどんと豆腐の食事を作って下さった。外ではほとんど食事をしない石川だが、ここではおいしそうに食事する。6年くらい前に、彼女のお母さんが石川に南瓜、ニンジン、大根等野菜がいっぱい入った「ニュー麺」を作って下さったことを思い出した。皆さんの優しさと、石川への「元気で共に」の心が伝わる。
Iちゃんとここで初めて出合ったのは13~4年前だっただろうか、今3児のママに。子どもを通じて年月の速さに気付く。
会場に移動する途中ポツポツと雨。すぐ止みホッ。 大きな会場だったが、一杯の人が来て下さった。畳一枚分位に拡大された佐々木かよさんの「人間 石川一雄」の詩画に驚く。コスモスの花の詩画は畳3分の1位。
開会の挨拶は尾崎支部長。以前狭山劇で「石川一雄」役をされたそうだ。
石川は「皆さんのお力添えがあるかぎり再審の扉は開く。今が最大のヤマ場」と支援を訴えた。
会場から「19歳の時事件が起きた。冤罪と思った。冤罪を作り出したのは部落差別意識であり、権力犯罪とおもったが、当時何をしていいかわからなかった。未だ解決していない。声を出し続けたい」 教師をされている方からは「差別、えん罪を闘い続けた石川さんの生き方をできるだけ多くの人に伝え、共に闘う仲間を増やすのが私の人生の使命」と話して下さった。
閉会挨拶で岡本支部長から「奪われた人生、時間は取り戻せないが、真実は取り戻せる」との言葉は胸に響いた。21時過ぎまでの集会に誰一人立たないで聞いて下さった。
「科学的、客観的に無実を明らかにする新証拠が多く裁判所に出されている。これらを真摯に調べて頂ければ真実は明らかになる。来年には朗報をお届けしたい」との石川のお礼の言葉に会場から大きな拍手が。