狭山事件の再審を求める10・23東京北部集会  2018年10月23日

 10月23日、「部落解放同盟練馬支部」、「NPO法人練馬人権センター」、「石川さんをとりもどそう23日の会」共催で練馬区立厚生文化会館で狭山集会が開かれた。
 会場には、今年も多くの人が来て下さっていた。最初にDVD「石川さんは無実だ!~3つの疑問.・無実の証明~(狭山事件の再審を求める市民の会制作)」の視聴。
 「石川さんをとりもどそう23日の会」の鈴木さんから「まもなく、1974年の寺尾判決から44年、長い闘いになったが、新証拠で光が見えている。勝利まで共に闘い抜こう」と開会の挨拶。
 狭山弁護団・指宿昭一弁護士から「狭山事件第3次再審の現状と課題」と題した講演があった。以前弁護士になったきっかけは狭山事件と出会ってからと、伺ったことがある。今裁判所に出している石川宅から発見された「万年筆」は被害者の物ではないとする下山第1、第2鑑定や、脅迫状と石川の字は99,9%別人との、福江鑑定等、理解が難しい鑑定を分かりやすく、説明された。科学的、客観的に完膚なきまでに打ち砕き、無実を明らかにした鑑定を出した今、大きなヤマ場を迎えている「これまで、今度こそ、今度こそと言い続けて来たが、今度こそ本当に今度こそだ。袴田事件の再審開始決定が取り消されて、厳しい状況とも思われるが、悲観も楽観もしないで、袴田、狭山と連帯して闘おう。裁判所を動かすには大きな世論が必要だ。鑑定人尋問を行え、再審開始を行えという声を上げて行こう。弁護団の闘いと、皆さんの闘いで再審開始決定を勝ちとろう。」と結ばれた。心揺すぶられ、力を頂く講演だった。
 袴田事件支援者からの連帯のアピールの後、練馬支部・支部長の堀さんから10月31日、日比谷野外音楽堂で開かれる狭山市民集会や、2019年2月23日の「獄友」上映会への参加要請が報告された。

 集会に出かける前に、滋賀県のよっちゃんから「10月14日、頂いた」と18筆の署名が送られてきた。沖縄の山城博治さんの講演に行かれた時頂いた署名だそうで、驚いたことに本人の山城さんの署名も。  集会に行く途中の電車から彼女に「ありがとう」とメールをした。集会を終え帰りの電車の中でメールを開けると彼女からまた感動のメールが届いていた。「14日の集会の主催者さんが受付の隣に署名コーナーを確保してくれはりました。山城さんは着くなり、皆に挨拶しながら目ざとく署名に気づかれ、大きなカバンを肩にかけたままで署名をしてくださいました」 また 「さっき四条河原町で、狭山のアピールをしてはるところに遭遇。解放同盟の京都府連の皆さんやった。ティシュ配りにちょっと参加させてもらった。6時からの街宣に参加しようと早めに来てラッキーやった☆」「また、20日(土)に『市民の会・しが』の街宣でもらった9筆もお送りします」と。
 23日は全国各地で多くの人によってさまざまに狭山が闘われている。
 10月17日には岩手県のYさん(真宗大谷派)から「少しですが、いつも応援しています」とのお手紙と共に7筆の署名を。東京清掃労組・人権交流会のOさんからは10月5日「獄友」上映会で頂いた署名38筆を。
 こんなに素敵な日々を私たちは頂いている。やっぱり元気の元は出会いと感動だ。