「狭山事件に学ぶ」共学研修会 2019年3月7日

 福島県いわき市 社会福祉センターで、真宗大谷派 仙台教務所主催で今年も共学研修会が開かれました。仙台教務所は、宮城県、岩手県、福島県の3県から構成されています。午前中は映画「獄友」の上映、午後からビデオ「サンデーフロントライン」と、NHKやテレビ朝日等で流されたニュース(福江鑑定、下山鑑定等、石川無実を明らかにする新鑑定を裁判所に提出したことについての)上映がありました。

 
 部落差別に学ぶ協議会・藤内会長の挨拶

 いつも研修会はお寺で開くことが多かったのですが、今回は社会福祉センターで開かれたということもあったのでしょうか?一般の人の参加も頂いたそうです。
石川は長く支援を頂いているお礼と、さらなる支援の訴えをしました。部落解放同盟中央本部の安田聡さんから「狭山事件の真実と現状」と題し、東京高裁・寺尾確定判決の誤り、また弁護団が出した科学的、客観的に石川無実を明らかにした新証拠についての講演がありました。「証拠を開示せよ!という闘いの中で、警察、検察に隠されていた証拠が出され、それによって、新鑑定を出した。これからの闘いはこれら鑑定人を呼んで、出された証拠を調べて欲しい、事実調べを行えという大きな世論を起こすことだ。ぜひその声を届けて頂きたい」と話されました。
閉会の挨拶は「部落差別に学ぶ協議会 会長」の藤内明子さん「次の学習会はないほうがいい、微力だが私たちも一緒にがんばりたい」と挨拶を頂き、いわき市出身の神田香織さんからのメッセージが代読されました。
一番嬉しかったのは、9歳のTちゃんから頂いた色紙とお手紙でした。色紙の裏に「桜がいっぱい咲きますように」と書かれ、桜の花が満開の下で、石坂啓さんが書かれたイラストの私たちがいるのです。ありがとう Tちゃん。これまでの苦しいことや、切ないことが吹っ飛び、温かい穏やかな心になり、そして、元気をいただいて、明日への一歩を元気に踏み出せるのは、皆さんの温かい心です。

石川さんへ(Tちゃんからのお手紙) 
 長い間む実のつみでくるしんできたことをおばあちゃんに教えてもらいました。わたしが、石川さんのすごいと思ったことは、けいむ所にいる間、字の勉強をしたことです。わたしが、悲しいと思ったことは、一番石川さんをおうえんしてくれたお母さんやお父さんのおはかまいりに行かないとちかったことです。早くむ実がはんめいしておはかまいりに行けたらいいと思います。
からだに気をつけてがんばってください。      2019年3月7日 Tより」