狭山事件の再審を求める市民集会  2019年5月23日

 事件発生から56年目の狭山再審を求める市民集会は天気に恵まれた。
この日は、朝日新聞朝刊(首都圏版)一面に狭山意見広告が載り、おおきな弾みもいただきながらの集会だった。
10時45分、日比谷健康広場での前段ミニ集会後、高検・高裁に要請行動と高裁前での狭山アピール行動、その後日比谷野外音楽堂で、12時25分から李政美さん(シンガーソングライター)のプレイベント。13時から開会。 全国各地から多くの人が駆け付けて下った。45年以上一度も欠かさず集会に来てくださっているMさんはお連れあいさんが体調を崩し来られないとの連絡。今病床にあるが、心は、日比谷にあり、共に戦っているとのメールもたくさん頂いた。20年以上前、狭山に来て初めての狭山集会に、私は緊張してのどがカラカラだった時、そっとお茶を手渡してくれた京都のKさん、今年は来られなかった。今リハビリに励んでいるそうだが、今年の10・31狭山集会には、あの人懐っこい笑顔に出会いたい。

   
日比谷健康広場での前段集会   高裁・高検 要請行動とアピール

今年は特に、事件発生から56年の長さを痛感した。石川は「この3次で勝利し終結したい。命の限り戦い抜くのでご支援を」と訴えた。

   
熱い暑いデモでした  今年も狭山勝利号が(釜ヶ崎日雇労働組合)

 例年のように、デモ行進の最終地点で皆さんにお礼のあいさつをさせて頂いている時、京都のKさんが到着した。病に倒れ、闘病生活を続けていたが、今年は杖を付いて来てくださった。「大丈夫?」と声をかけても声が出ないくらい疲れておられたが、それでも「石川さんと共に、デモを貫徹できた」とかすれた声で笑顔で話された。 

今年も釜ヶ崎から狭山勝利号がうれしかった

85歳のシスターミサイさんが神奈川からすぐに食べられるようにとリンゴをもってきてくださった

李政美さんの温かさに触れた

横浜屠場労組の皆さん今日も狭山ストを貫徹して集会に駆けつけてくださった
全国各地で、多くの集会がもたれ、抗議のストライキが打たれた

多くの人が石川の健康を気遣ってくださった

 長い闘いをずっと支え続けてくださった人たちがご高齢になっている
それでも「石川さんの冤罪を晴らす」との思いで1時間半余りのデモを歯をくいしばって歩き続けた皆さんの闘い
その顔は汗の中で輝いていた

東京駅のトイレの前に大きなマイクやポールが置いてあった
遠くから新幹線や、バスに乗って持ってきてくださったのだろう

 みなさん ありがとうございました。