2019年8月17日~18日 鹿児島県の鹿児島県文化センターで、全国高校生・青年集会が開かれた。
大型で勢力の強い台風10号が西日本に上陸とのニュースの中、被害はなかったか、また、集会の開催が心配だったが、無事集会も開催でき、多くの高校生、青年と出会うことができた。石川は飛行機に乗らないので、17日、13時30分から始まる全体集会に出るために、前日からの出発となった。台風で飛行機の欠航や、お盆での故郷からの帰省客の混雑等があり、新幹線はほとんど満席。(もっと早く買っていればよかった)行きも帰りも席が別々になり、乗り換えの時間もスムースに切符が取れなかったりと、狭山から、会場のあるJR鹿児島中央駅まで、片道約9時間の旅となった。
 17日、13時30分全体集会、石川は「獄中32年間、夏は朝起きると布団には、大の字に汗がついていた。えん罪を晴らす戦いの中で、それらのことも含めて忍耐力がついたのではないか。1974年10月31日、寺尾の有罪判決の時に、今、弁護団が出している無実を明らかにする鑑定が出されていれば有罪判決は出なかったのではないか。2009年門野裁判長による証拠開示勧告が出されたが、それによって検察が渋々ながら証拠を開示してきた。支援者の皆さんの証拠を開示しろとの闘いと弁護団の闘いがやっと実を結びつつある。さらなる支援を」と訴えた。

   
志布志事件  藤山 忠さん 川畑 幸夫さん 大崎事件 鴨志田 祐美弁護士 

 会場を変え、狭山分科会は鹿児島県教職員互助組合会館で17日、16時10分から18時までと、18日、9時から12時までの二日間。

猛暑のさなか、17日は会場まで10分余りの距離を移動するのも大変で、分科会に参加してくれるだろうかと心配したが、2日間とも会場いっぱいの参加で、ほんとうにうれしかった。これまで狭山闘争は、青年が中心となって支え闘われてきた歴史がある。以前の爆発するようなエネルギーでないが、静かな闘志が感じられた

 分科会は鹿児島の高校生と大阪府連青年部の報告。また鹿児島集会ということで、3度の再審開始決定が出ながら2019年6月25日最高裁で再審開始決定が取り消された大崎事件弁護団事務局長・鴨志田祐美弁護士からの報告。志布志事件で冤罪当事者となり、長い裁判闘争をへて無罪判決を獲得した藤山忠さん、川畑幸夫さんからの報告があった。

 鴨志田弁護士は、非常にわかりやすく大崎事件の現状と、再審開始決定取り消しの問題点を話され「最高裁は『世紀の大誤判』をした。これらをかえていくには個々の事件を争うだけでなく、再審法をかえなければならない。そのためには国民が声をあげなければならない」と結ばれた。
藤山さんから「警察の取り調べに対し、『やってもいないのになぜ自白したか』とよく聞かれる。どのように話していいかわからないので、『あなたが取り調べを受けたらわかります』と言います。54回の公判があったが、それは自白の信用性を争うものだった。警察は絶対人の言うことを聞かない。これが警察だ。警察に志布志事件の取り調べの費用がいくらかかったか、開示を請求した。この費用は私たちの税金を使っているからだ。何臆円ともいわれているが、開示もしないし、いまだに警察は吾々に謝ってもいない。吾々が求めているものは一切出さない」と話されたが、その深い怒りとくやしさ、共に戦いながら、無罪判決も聞かれないまま亡くなられた被害者に対しての悲しみを感じた。

川畑さんは「万が一、自分が取り調べられることになったら、絶対に何もしゃべらない。弁護士を呼ぶ。そのことを心にとどめてほしい」と話された。

 久しぶりにお会いした藤山さん、川畑さん、初めてお会いした鴨志田弁護士、また報告してくださった皆さん、
福岡事件の支援を続けている古川龍樹さん、さゆりさん、今回も心に残るたくさんの出会いがあった。

   
藤山さん 石川 川畑さん  福岡事件支援者 古川 さゆりさん 龍樹さん

故郷 徳島で恒例の夏の交流学習会   2019年8月10日

 故郷徳島で共に狭山や、労働組合運動を戦った人たちや、阿波偶箱まわし保存会の辻本さん、中内さんたち多くの仲間と時間を過ごすことができました。
この時期、徳島はハスの花がいっぱい咲いています。泥のなかからこんなにきれいな花が咲き、泥に埋もれた中にはレンコンが育っています。レンコンは根でなく茎だそうです。