2019年11月18日~19日、上記会議が埼玉県川越市の川越東武ホテルで開かれた。
18日、14時開会、組坂繁之・全国共闘議長から「狭山事件は科学的な鑑定により、石川さんの無実はますます明らかになっている。証人尋問をさせることが勝利への道。狭山事件の弁護団に、元直方市長であり、元検察官の壬生弁護士が入られ、10月31日の狭山集会で『石川さんは無実だ、正義は実現すると確信している。冤罪をなくさない限り司法の民主化はない。今必要なことは誤った裁判を正すことだ。』とアピールした。石川さんの見えない手錠を外して、両親の墓に手を合わせられるよう、一日も早く無罪を勝ちとりたい」と挨拶。

   
組坂・全国共闘議長の挨拶  連合・山根木 さんの挨拶

 連合の山根木晴久さんから「就職差別撤廃運動に取り組んできたが、今も戸籍謄本・抄本の提出を求める企業がある。徹底的になくす取り組みを進める。石川さんの見えない手錠を外すため戦い抜く」と挨拶されたが、胸がつぶれそうな思いになった。私自身が就職差別を受けたこと、就職をしてから3カ月目に、戸籍謄本または抄本の提出を求められたことでどんなにか悩んだことなど、当時の気持ちがよみがえってきた。 地元挨拶は、部落解放同盟片岡明幸委員長。埼玉で起きた2つの事件、狭山事件と武州鼻緒騒動について話された。「56年無実を訴え闘い続けてきたが、残念ながらまだ、無罪を勝ち取っていない。第3次再審になり、トンネルの出口から光が見えてきた。昨年8月に裁判所に提出した下山第2鑑定が再審開始へのカギ。検察は下山鑑定に対して反論するといいながら反論できていない。石川さんを犯人にした万年筆が、石川さん無実の証明になっている。勝てる」と力強いアピール。石川もさらなる支援を訴えた。その後、活動方針の提案や、各ブロックからの活動報告が続いた。
19日、9時から、富士見集会所で、狭山弁護団・高橋俊彦弁護士から「狭山事件の今」と題した講演の後、2グループに分かれて現地調査。
私の故郷、徳島からも連合の新居会長や、片岡県共闘事務局長も参加されていた。
私自身、労働組合の運動の中から、部落解放運動や、狭山闘争に出会い、獄中から発する石川のメッセージに出会った。心震え、奮い立った。被差別部落出身を隠して生きてきた私にとって、石川のメッセージは強烈に私を突き動かし、私の生き方を変えさせる大きな力となった。部落解放運動、狭山の闘いは、私自身を解放させる闘いだった。
労働組合が、部落解放運動や、狭山に取り組むこと、それは私の希望となり、力となった。