2020年1月26日、今年初めての狭山学習会が「狭山事件にとりくむ東葛住民の会」主催で開かれた。
会場に入って飛びこんできたのが、これまで、千葉の皆さん方にあてた色紙(短歌)だった。30数枚はあるだろうか。千葉住民の会の皆さんが、学習会や、狭山現調に来てくださったときに詠んだ歌だ。
 石川は挨拶の中で「上手、下手は別にして、集会等に行く度に歌を作った。私の闘い、生きてきた歴史」と話していた。
東葛住民の会の皆さんは、代表の神林さんをはじめ、多くの人が高裁前アピール行動に駆けつけてくださっている。日比谷野外音楽堂で開かれている狭山市民集会等を除いても、6月か7月に現調もあり、少なくとも1年に2回お会いしている方が多い。
いつも創意工夫した学習会が開かれている。
 
今回は、2部制で、一部は、埼玉県平和運動センターの金子彰さん(埼玉教組)の「ギター弾き語り」 2部が「狭山学習会」だった。

 金子さんは、岡林信康さんの「手紙」「チュウリップのアップリケ」 沖縄・辺野古に基地を作らせない歌など、4曲を歌った。「人間も自然の一部、人と自然が共存する社会を作っていこう」という言葉に共感する。金子さんは、中学生の時、岡林さんの歌に出会い、また、橋のない川の映画を見て、理不尽な差別に怒りを持ったという。いつも固いイメージの金子さんの歌う姿に驚いたし、金子さんの琴線に触れた気がした。

   
神林代表の挨拶  司会進行をされる加藤さん


貼られてあった短歌より

 2009年 「獄門が開いて社会に出たものの未だ自由に羽ばたけず」 
 2012年 「欹(そばだ)てて司法の判断聞く吾に未だ届かぬ開始の声が」 
 2010年 「吾が心深い闇に鎖(とざ)されしも勧告されて光射しこむ」
 2014年 「支援者と共に闘う吾が人生過酷な仕打ちも3次で決着」 
 2019年 「検察に打撃与えた万年筆科学が証(あか)すも心引き締め」 

 その時々の思い、怒り、葛藤、緊張感、決意、期待が歌われていると感じる。

   
 色紙にイラストを描かれた美弥さん 壁に貼られポスター

 代表の神林さん「石川さん無実の声を上げていこう。署名活動等、できることを取り組んでいきたい」と話された。
 東京から参加されたフェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」のMIKAさん「厳しい闘いだけでは長続きしない。ワクワクする部分も大事。私は7年前まで全く狭山事件に無関係でいた。狭山に出会うことで変わった。そのことを教えてくれたのが狭山。」と話されたことが心に残った。
 今年も美弥さんが寄せ書きの色紙にイラストを書いて下さった。
日曜日の13時半から16時半までの長い時間、皆さんが最後まで集会を盛り上げ、私たちを励ましてくださった。12日遅れですがと、石川に誕生日のプレゼントを頂いた。
皆さん、ありがとうございました。

 1月27日は午前中保護司さんの来訪があり、午後からも来客があった。夕方は私は歯医者に。1日忙しくホームページをかけなかった。

 1月28日 朝窓を開けると、一面真っ白の銀世界。驚いた。
現在は雨が降っているので、雪は溶けて無くなったが、今年初めての雪だ。

 石川の真っ白な心が、後藤裁判長の心を動かせてほしい。