2020年2月24日、「第4回狭山事件の再審を実現しよう 市民のつどい in 関西」が予定通り開かれた。
予定通りというのは、開催するまでに様々なことがあったからだ。現在新型コロナウイルス感染の広がりの中で、このまま続行するのか、中止にするのか、もしくは高齢であり、持病を抱えている人もいるゲスト(林力さん 袴田秀子さん、石川一雄)への参加要請をどうするのか、会場にきてくださる人へのリスク等について、実行委員会の皆さんが、22日の最後の最後まで悩み、議論を重ねたようです。最終的には林力さん(95歳)については来阪を控えて頂く(少し前に決まっていたようです)。袴田秀子さん(87歳)、石川一雄(81歳)についてはテレビ電話で、自宅からの中継で対応するという結論になりました。ここに至るまでの実行委員の皆さんの葛藤や、話し合いを、ある程度伺っていた私にとっても、共に悩みました。この決断に至った皆さんの苦渋の決断、昨年9月からの集会成功に向けて関西キャラバン等を通じて、闘い続けてきた皆さん方の断腸の思いの中での決断でした。狭山を闘うことは、一人ひとりの思いや、人権、命、人間の尊厳を守る闘いです。様々な考えがあり、思いは、一人ひとり違うと思いますし、これを一つにまとめることはむつかしかったと思います。
2月25日、兵庫県の岸本さんからメールを頂きました。このメールにすべてが集約されているのではないか、と思います。

泣き笑いの、全力投球の、昨日の集会が終わった 
 凄まじい意見の対立、いつ爆発するかとヒヤヒヤした会議。
半年間の想い、それぞれが本気で頭を抱え、ぐるぐると堂々巡りの会議にため息。

いつもなら、一歩も引かない個性豊かなメンバーが
なんとか一つの結論に辿り着いたのは、
「石川無実!」
「狭山再審!」
これだけだったと思う。

反省点はあるけど、とにかくやり切った感に浸っている私。

そして、今日は、日常の朝に戻った。
一雄さんの日常は、昨日の様な毎日なんやろうなぁと、思いつ

私たちにとっても、初めての試みの、大阪の会場と、狭山を繋いだテレビ電話のような実況放送?狭山にいながら、会場の様子が手に取るように伝わってくる。会場には多くの人が駆け付けてくださった。

狭山にはERIちゃんが来て下さり、メッセンジャー?という方法で会場と繋いでくださった。会場の息遣いが伝わる不思議な感覚だった。私たちのアピールが終わってすぐに岐阜県から参加されていた玲子さんから「聞きやすくて、お話とてもよかったです。」「短歌コンテストで、早智子さんが皆一等賞です。とてもいい言葉でした」とメールが届いた。また、「デモ行進に参加した多くの人と仲良くなり話しまくって帰宅中です。鈍行の夜汽車です。今関ヶ原通過しました。雪です。」「スカイプなんて方法初めて。よかったです」と書いてくれました。

福岡のOさん「今日の日を、狭山の転機はあの日だったと言える日にしたいです」とのメール。

三重県のOさん「今日は狭山の集いにいけず申し訳ありません。土曜日から入院している義母の病院に泊まっています。しばらくは義母との大事な時間を作ろうと思っています。11月に人権フェスタで集めた署名を中央本部に送りました。これからも署名と要請はがきの取り組みを頑張ります。」とのメールを頂いた。皆さんそれぞれに「お体大切に」との言葉を添えて。

大阪のアメンボウさん、『鴨志田さん、ひで子さん、そして石川さんたちの、映像も音声もよかった。早智子さんの『時間は限られている。』『東京高検の引き延ばしは許せない』との言葉が心に残った」と詳しく書いて下さった。うれしかった。

また連休の一日を狭山に来てくださったERIちゃん。「連休の大事な時間を使わせてごめんね」と送ったメールに「私の連休はとても充実していました。大阪にいても、石川さんを応援します」と書いて下さった。


今朝(2月25日 6時56分)ハマノさんから「書きたいことがいっぱいあって、まとまらないので、とにかくお礼だけ言っておきます。ありがとうございました」のメールが。私もいっぱい思いがあって、なかなかまとまらないけれど、皆さんにありがとうをお伝えしたい。

熱と光の狭山の闘い
皆さんに心からの感謝を。

石川のもう一つの歌です

「この時期、できるだけ万全を期し、体を守ってください。私も何事も恐れませんが、しかし、生き抜いて勝利するために体を守っていきます」という気持ちが込められているのだと思います。